2002 Fiscal Year Annual Research Report
リモートセンシングによる平面非定常波動場計測法の開発
Project/Area Number |
13555273
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 敏夫 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80029107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 寿夫 日立造船(株), 技術研究所, 主任研究員
奥野 武俊 大阪府立大学, 工学部, 教授 (60081395)
戸田 保幸 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20172166)
竹見 哲也 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10314361)
鈴木 博善 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00252601)
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Keywords | 波面計測 / 密度・速度同時計測 / 非定常流場計測 / 雲画像相関法 / 水面反射光分布 / 水面傾斜 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画は,(1)3次元非定常波動場への光学的手法の適用.(2)3次元画像データの高速演算処理プログラムの開発であるが.この計画に基づき調査・研究を行い,以下のような成果を得た. (1)波傾斜を検出するためにランダム画像と雲画像を用い相関法により実験的に調査した結果,雲画像の有用性が確認された. (2)自然界に存在するランダム画像である雲画像を用い,水面傾斜による画像のずれより波傾斜を検出し波面を計測する手法の開発を行い,超音波波高計による計測結果と比較した結果,定量的に一致する結果を得た.しかし,一部量的に一致しない領域が存在し,改良の余地があることが分かった. (3)海洋に存在する密度界面近傍に存在する光の屈折を逆用して密度と界面波面を同時に計測する手法を開発し,密度と界面波を同時計測できることが分かった. (4)密度差のある領域では密度と速度の同時計測が必要であるが,中性浮遊粒子と粒子像を除いた背景画像の相関を用いることにより密度と速度の同時計測が可能であることが分かった. (5)3次元流場内の3次元速度分布を得るために,3色カラーシートを異なる順列組み合わせで配列することにより,速度と位置を同時に計測する手法を開発し,物体下流に存在する非定常流場の速度時系列を計測可能であることが分かった. (6)粒子追跡,画像相関の解析処理プログラムを開発し,有用性を確認した.
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