2001 Fiscal Year Annual Research Report
新根内エンドファイト利用による難防除土壌病害防除用生物農薬の開発
Project/Area Number |
13556007
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
羽柴 輝良 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20189476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成澤 才彦 茨城県生物工学研究所, 技師(研究職)
佐藤 茂 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (40108428)
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Keywords | 根部エンドファイト / Heteroconium chaetospira / 接種法の開発 / 製剤化 / ピートモス / 生物農薬 |
Research Abstract |
根部エンドファイトHeteroconium chaetospiraを生物農薬として製剤化するためには、宿主や病原菌類、その他土壌微生物間の複雑な相互作用を把握し、その抑制効果を安定化させる必要がある。エンドファイトが根部ヘ効率的に感染する接種法の開発のためにエンドファイトの感染に適した培土、養分条件、摂取源等の検討を行った。培土にはピートモスが最適であり、これに液体培地(Glucose: 1g, NaNo_3:KH_2PO_4:1g, MgSO_4・7H_2O:0.2g, KCl:0.2g/1L)を添加し、分生子懸濁液を10^4個/gの濃度で混和、20℃で2週間育苗する方法で、最も高い感染率を得た。従来の接種法、ピートモスを圧縮、固化したペレット(商品名: Jiffy7)による感染率、27.3%に対し、73.8%と向上し、ハクサイの生育も良好であった。グルコースの添加はエンドファイストの生育、および感染を促進し、濃度0.05〜0.1%が最適であった。しかし、グルコース濃度0.5%以上では、根面および表皮細胞間への定着率は向上したが、その後の細胞内への感染は抑制され、感染率は低下した。H. chaetospiraのハクサイ根部への効果的な感染には、培土としてピートモス、培地として、Glucose: 1g, NaNo_3:1g KH_2PO_4: 1g, MgSO_4・ 7H_2O: 0.2g, KCl: 0.2g/1Lを用い、H. chaetospira分生子を均一に混和する方法で高い感染率が得られることが明らかになった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hashiba, T., et al.: "Complete nucleotide sequence of the linear DNA plasmid pRS224 with hairpin loops fro Rizoctonia solani and its unique transcriptional form"Current Genetics. 40. 195-202 (2001)
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[Publications] Hashiba, T., et al.: "Is a cysteine proteinase inhibitor involved in the regulation of petal wilting in senescing carnation(Dianthus caryophyllus L.)flowers?"Journal of Experimental Botany. 53・368. 407-413 (2002)
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[Publications] Hashiba, T., Sasaki, A., Katsura, K: "Major Fungal Diseases of Rice Recent Advances"Kluwer Academic Publishers. 365 (2001)