2001 Fiscal Year Annual Research Report
組換え可溶性外被蛋白を用いたハンタウイルスワクチンおよび迅速診断キットの開発
Project/Area Number |
13556046
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森松 組子 (吉松 組子) 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90220722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 恵利子 株式会社メリアルジャパン, つくば明野ラボラトリーズ, 研究員
森松 正美 岩手大学, 農学部, 助教授 (70241370)
苅和 宏明 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (70224714)
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Keywords | ハンタウイルス / エンベロープ蛋白 / 抗原性 / ワクチン / 診断法 / 精製法 |
Research Abstract |
1.免疫実験(ワクチン) ハンタウイルス組換え可溶性外被蛋白を通常のウイルス粒子精製法にて精製し、fluidのcomplete adjuvantあるいはadjuvant活性を持つ単鎖DNAとともにマウスに免疫した。経時的に得られた抗血清を間接蛍光抗体法で調べたところ、未発現の293T細胞の際外層に強い蛍光を示した。この結果は、可溶性抗原中に発現に用いた293T細胞からの宿主蛋白の持ち出しがあり、これに抗体が誘導されてしまっていることが示している。 2.組換え可溶性外被蛋白の発現および精製法の確立 293T細胞由来の宿主蛋白を取り除くため、組換え可溶性外被蛋白画分を可溶化し、分離する事を試みた。最終的には界面活性剤CHAPSの処理によって組換え外被蛋白はヘテロダイマーとなることがHPLCを用いた解析で明らかとなった。 3.迅速診断キットの開発 始めに未修飾のラッテクス粒子を用意し、イムノラテックスの作成を試みた。ラットにハンタウイルスを感染させ経時的に採血し、様々な時期の抗血清を用意した。これらの陽性血清を用いて現在凝集抗原としての評価を行っている。 精製条件が決定されたことから、次年度は抗原精製をスケールアップし、予定通り免疫・攻撃接種実験、凝集抗原の検定作業を進める予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Araki, K. et al.: "Truncated Hantavirus Nucleocapsid Proteins for Serotyping Hantaan,seoul,and Dobrava Hantavirus Infections"Journal of Clinical Microbiology. 39(7). 2397-2404 (2001)