2002 Fiscal Year Annual Research Report
リーシュマニア原虫無鞭毛型虫体特異的蛋白を標的とした診断法およびワクチンの開発
Project/Area Number |
13557020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 芳嗣 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00173922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河津 信一郎 厚生労働省, 国際医療センター研究所・地域保健医療研究部, (研究職)室長 (60312295)
松本 安喜 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90251420)
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Keywords | リーシュマニア症 / 無鞭毛型原虫 / 有鞭毛型原虫 |
Research Abstract |
リーシュマニア原虫は媒介昆虫であるサシチョウバエの中腸内ではプロマスティゴートとして発育するのに対し、宿主動物に感染した際にはアマスティゴートとして宿主のマクロファージ内で増殖する。本研究ではL. majorのアマスティゴート抗原で免疫したマウスの脾臓細胞とミエローマ細胞P3-X63-Ag8細胞を融合することにより、L. majorのアマスティゴートおよびプロマスティゴート両者に反応するモノクローナル抗体(mAb)を作製した。得られたモノクローナル抗体のうちB8D(lgG1κ)およびC11C(lgG1κ)はELISAによりアマスティゴートおよびプロマスティゴート両抗原に強く反応することが示されたため、さらに詳細な解析を行った。ウエスタンブロットによる解析の結果、B8DおよびC11Cはアマスティゴート抗原のうち21kDaの抗原を認識した。B8Dはプロマスティゴート抗原のうち17,23,24kDaの抗原を認識し、C11Cは23,24kDaの抗原を認識した。IFAの結果、B8DおよびC11Cはアマスティゴートの細胞膜に局在する抗原を認識するのに対して、プロマスティゴートにおいては細胞質に局在する抗原を認識した。現在これら抗原の局在および一部アミノ酸配列につき解析を行っている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hatabu T., et al.: "The expression system of biologically active canine interleukin-8 in Leishmania promastigotes"Parasitology International. 51. 63-71 (2002)
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[Publications] Okuno T., et al.: "Pretreatment of Leishmania homologue of receptors for activated C kinase (LACK) promotes disease progression caused by Leishmania amazonensis"Experimental Animals. 51. 335-341 (2002)