2002 Fiscal Year Annual Research Report
超微量内分泌かく乱物質定量のための卵巣特異的遺伝子マイクロアレイの開発
Project/Area Number |
13557088
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Research Institution | Fukui Medical University |
Principal Investigator |
宮本 薫 福井医科大学, 医学部, 教授 (30125877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峯岸 敬 群馬大学, 医学部, 教授 (00209842)
水谷 哲也 福井医科大学, 医学部, 助手 (90322734)
山田 一哉 福井医科大学, 医学部, 助教授 (20263238)
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Keywords | マイクロアレイ / サブトラクション / ダイオキシン / 内分泌かく乱物質 |
Research Abstract |
本研究では、環境中に存在しうる様な極微量のダイオキシンを、卵巣での遺伝子発現を指標にDNAマイクロアレイをベースとして検出する、全く新しい方法を開発することを試みた。低濃度のダイオキシンで処理したラット卵巣顆粒膜細胞cDNAライブラリーから無処理の卵巣顆粒膜細胞cDNAライブラリーを差し引く事(サブトラクション)によって、ダイオキシンによって誘導(若しくは抑制)される遺伝子のみから構成されるcDNAライブラリー(サブトラクションcDNAライブラリー)を構築した。このcDNAライブラリーから無作為に数千個のクローンをピックアップしプラズミド調製したのち、PCRによりインサートcDNAのみを増幅して一枚のガラスプレート上にスポットしてマィクロアレイを作成した。さらに低濃度のダイオキシンで処理したラット卵巣顆粒膜細胞及び無処理の細胞よりmRNAを調製し、それぞれ異なった蛍光色素で標識したのち、前述のDNAマイクロアレイとハイブリダイズして、ダイオキシン誘導性もしくは抑制性クローンを同定することに成功した。同定したクローン全てについて塩基配列を決定し、ダイオキシン関連遺伝子群を確定した。これらの成果に基づき、極微量のダイオキシンによって卵巣顆粒膜細胞に誘導される遺伝子群のクローン化を進めた。このDNAマイクロアレイは、極微量のダイオキシンに反応する遺伝子のみをスポットしているため、これらの遺伝子発現の変化を観察する事によって極微量のダイオキシンの検出が可能である。本研究により、私共のオリジナルな知見と方法に基づく全く新しい方法で、環境中の極微量のダイオキシンを検出することで、現状では大変な労力とコストがかかるダイオキシン測定を、高感度化、迅速化、簡略化出来る道筋が示されたことは大きな成果である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Satoh, T.: "Activation of peroxisome proliferator-activated receptor-Y stimulates the growth arrest and DNA-damage inducible 153 gene in non-small cell lung carcinoma cells"Oncogene. 21. 2171-2180 (2002)
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[Publications] Yoshino, M.: "Early growh response gene-1 (Egr-1) regulates the expression of the rat luteinizing hormone receptor gene"Biol.Reprod.. 66. 1813-1819 (2002)
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[Publications] Inoue, K.: "The effect of transforming growth factor-beta on the expression of luteinizing hormone receptor in cultured rat granulosa cells"Biol.Reprod.. 67. 610-615 (2002)
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[Publications] Hirano, S.: "Rat zinc-fingers and homeoboxes 1 (ZHX1), a nuclear factor-YA-interacting nuclear protein, forms a homodimer"Gene. 290. 107-114 (2002)
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[Publications] Yamada, K.: "Functional analysis and the molecular dissection of zinc-fingers and homeoboxes 1 (ZHX1)"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 279. 368-374 (2002)
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[Publications] Sekiguchi, T.: "Transcriptional regulation of Epiregulin gene in the rat ovary"Endocrinol.. 143. 4718-4729 (2002)