2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13557162
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
玉澤 佳純 東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (10124603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 智昭 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50312591)
服部 佳功 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (40238035)
渡辺 誠 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80091768)
須貝 辰生 タカラベルモント(株), デンタル事業部, 事業部長(研究職)
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Keywords | 脊柱彎曲 / 高齢者 / 歯科用ユニット / 背板 / 安頭台 / チェアー |
Research Abstract |
本研究の目的は,脊柱轡曲症患者の体型に合わせて可変できる背板(バックレスト),および安頭台を具備した歯科用ユニットを開発することにある.昨年度(平成13年度)は,ユニット製作上必要な高齢者の体型に関する基礎的データを収集するため,本研究の趣旨に同意した65歳以上の患者50名を被験者として身体計測を行った. 今年度は,これらのデータをもとに背板(バックレスト)の開発を行った.今回開発した背板(バックレスト)は,2つの背板から成り,背板の中にもう一つのサブ背板がある機構になっている.このサブ背板は,メインの背板と独立して昇降およびティルトができるようになっているが,初期位置では,メインの背板と一体化している.したがって,サブ背板を動かす必要がない一般患者の場合には,メインの背板の昇降およびティルト時にサブ背板も連動して動き,従来の背板と全く変わらない機構にした.しかし,脊柱彎曲症患者が来院した場合には,サブ背板を上昇およびティルトさせて,脊柱の彎曲に合わせることができる仕組みになっている.サブ背板の昇降およびティルトの可動範囲は,昨年得られた高齢者の身体計測の値をもとに決定した. 試作したチェアーに高齢者10人に座ってもらい,歯科治療のポジションをとってもらったが,サブ背板を昇降,ティルトさせることにより、肩および背部のフィット感が増し,治療中,非常に楽で安定であるとの評価が得られた.また,歯科医師10人にも,治療のポジションをとってもらったが,歯科医師自身も安全で,しかも楽であるという評価が得られた.
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