2003 Fiscal Year Annual Research Report
フォーム型Web情報サービス享受のための携帯情報端末向け音声インタフェースの開発
Project/Area Number |
13558033
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Research Institution | Toyohashi University Technology |
Principal Investigator |
中川 聖一 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20115893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐 充彦 静岡大学, 工学部, 助教授 (60283496)
小林 聡 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (90314096)
北岡 教英 豊橋技術科学大学, 工学部, 講師 (10333501)
中野 崇 シーエーアイ(株), 技術部・リーダ(研究職)
伊藤 敏彦 静岡大学, 情報学部, 助手 (20313926)
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Keywords | WWW / 情報検索 / フォーム入力 / 音声入力 / ペン入力 / 音声認識 / 姓名音声認識 / 携帯情報端末 |
Research Abstract |
WWW上の既存の情報検索サービス・コンテンツのアクセスを想定して、対話的な音声ユーザインタフェース(UI)を実現するシステムを提案した。具体的には、選択メニュー型フォーム入力を含むWebページに対して音声UIを提供する仕組みを、一般的なWebプラウザを介したプロキシ型サービスによるアーキテクチャとした。HTML文書からの情報抽出・言語処理との組み合わせによって汎用的に実現する方法を提案した。 提案システムの有効性を確認する評価実験として、音声入力インタフェースとペンタッチ入力インタフェースの場合の優劣を調べるために、利用機器(PDA)の携帯の有無による異なった使用環境について、12名による被験者実験を行った。操作性に関する主観評価の結果は、提案システムの優位性は音声認識性能が十分高い想定ではペンタッチ入力と同等以上であり、携帯情報端末の現実的な使用状況で有用となる可能性が示された。 Webのフォーム入力には、姓名、所属組織名、住所、電話番号など、一般の辞書に登録されていない入力を要求するものがある。そこで、本研究では、姓名入力に特化して、音節N-gramと単語辞書を併用した音声認識を用いた姓名入力インタフェースを提案した。 認識結果から単語候補、音節系列候補、音節候補をタッチパネルに表示し、ペンタッチにより簡単に選択して入力が可能な姓名入力インタフェースを実装し、その有効性被験者実験により確認した。
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[Publications] 松下雅彦: "音声入力によるWeb検索のためのキーワード認識・抽出法の検討"情報処理学会,音声言語情報処理. SLP-48(4). 21-28 (2003)
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[Publications] 押川洋徳: "音節N-gramと単語辞書併用による姓名入力インターフェース"情報処理学会,音声言語情報処理. SLP-49(30). 175-180 (2003)
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[Publications] 竹内真士: "韻律・表層的言語情報を発話タイミング制御に用いた雑認対話システム"情報処理学会,音声言語情報処理. SLP50-14. 87-92 (2004)
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[Publications] 梅田将満: "音声対話システムにおける移植性の高い汎用的意味理解部の構築"情報処理学会,自然言語処理研究会. (2004)