人間の創造的知的活動を支援する2D3Dシームレス情報環境の研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13558040
• Research Institution: The University of Electro-Communications
• Principal Investigator: 田野 俊一 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (50282918)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 岩田 満 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (40323886)
• Keywords: 創造性 / ヒューマンインタラクション / 立体画像 / スケッチ / 2D・3Dシームレス連携

Research Abstract

複数台の3Dパッド(立体TV)と2Dパッド(液晶ペンパッド)、マイク、3Dペン等から構成されている既開発のシステムを用いて、試用実験を行い、創造性支援における有効性、問題点を明らかにした。
空間でも描くという新たな表現メディアを創出しているが、試用実験では空間に描くことは予想以上に困難であり、紙と同じようななんからの描き心地がなければ、実際のデザインでは用いることができないという結果が得られた。そこで、フォースフイードバック装置を用いて、3次元空間に「場」を生成させ、描き心地を生成する実験を実施した。生成する場としては、「均質な抵抗感のある空間」「描画中のデザインの面を自動認識し、面を生成」「ユーザが描画面を指定する」「仮想的な3D定規による面の生成」などを検証した。
また、現在、2Dスケッチと3Dスケッチを相互変換するために、認識合成する対象のモデル、例えば、既開発のシステムでは、車のボディ形状に関するモデルをDBとして持っている。しかし、対象に特化したモデルを用意しなければならず、汎用性が低い。そこで、モデルとしては立方体、球、三角錐、などの基本形状のみとし、それを組み合わせて用いることにより、汎用的な形状に対して、2Dスケッチと3Dスケッチの相互変換を可能とする方式について検討した。

Research Products

• [Publications] Tano Sugimoto: "Natural Hard Writing in Unstable 3D Space with Artificial Surface"CHZ-2001, Extended Abstract. 353-354 (2001)
• [Publications] Tano Watahiki: "User Interface with Seamless Cooperation of Mulo-dimansional Media and Application to Design Work"2001 ZEEE International Conference on Multimedia and Exp.. 485-488 (2001)
• [Publications] 松本, 岩田, 田野: "3次元スケッチシステムのための人間の描画特性の分析"ヒューマンインタフェースシンポジウム2001. 163-166 (2001)
• [Publications] 松本, 小松, 岩田, 田野: "人間の描画特性を考慮した3次元スケッチシステムの提案"3D映像. (2002)
• [Publications] 田野, 千川: "感性的デザイン過程におけるパターン思考と記号思考の役割と提進"知能システムシンポジウム. (2002)