2001 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上国における基礎教育のカリキュラム・プログラム開発に関する研究
Project/Area Number |
13571008
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
大津 和子 北海道教育大学, 教育学部・札幌校, 教授 (80241397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 一雄 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (70294600)
岡田 亜弥 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00313982)
佐藤 尚子 広島大学, 教育学部, 教授 (10215824)
内海 成治 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (80283711)
江原 裕美 帝京大学, 法学部, 助教授 (40232970)
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Keywords | 基礎教育 / 教育開発 / ジェンダー / 国際協力 / 識字教育 / 女子教育推進カリキュラム |
Research Abstract |
平成13年6月に第1回研究会を開催し、今後3年間の研究計画を立てるとともに、今年度の海外調査の対象地域および調査方法について検討した。その結果、今年度は以下の調査を中心に研究をすすめることとした。 大津和子は、タンザニア政府とユニセフによる未就学の子どもたち(とくに女子)を対象としたパイロットプログラムであるCOBETの現状と課題を明らかにした。具体的には、ダルエスサラームとマサシのCOBETセンターを訪問し、校長、教師、子ども、保護者へのインタビューおよび授業観察を行った。調査研究の成果を『国際教育協力論集』に発表するとともに、日本比較教育学会、女子教育推進セミナー(国際協力総合研修所)などで発表、報告した。 佐藤尚子は、米国宣教会が日本と中国における女子教育の近代化に与えた影響を明らかにするために、ニューヨークで宣教会に関する資料を収集し、男女別のカリキュラムおよび男女共通のカリキュラムに分けて分析、考察をすすめている。 岡田亜弥は、カンボジア・タケオ州の農村における教育開発および社会開発に関する調査を実施した、具体的には村落の女性たちの竹細工を中心とする経済活動、地域の住民組織、村で実施されている識字教室の現状などについて面接および質問票調査を行い、現在分析をすすめている。 黒田一雄は、タイのユネスコアジア太平洋教育事務所の協力のもと、まず、同事務局図書館に所蔵されている文献の収集、および同事務局女子教育担当者、タイ政府政策担当者、女子教育研究者などとの意見交換、聞き取り調査を実施した。 平成14年度以降に、内海成治がケニアに、江原裕美がグアテマラに、織田由起子がフイリピンに、木村涼子が中近東に調査に出かける予定である。以上の調査にもとづき、世界の発展途上国における基礎教育のカリキュラム/プログラムに関して議論、考察を重ね、その成果を明らかにする予定である。
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Research Products
(1 results)