2002 Fiscal Year Annual Research Report
メコン川中上流域の森林と開発-そこに生きる山岳少数民族の文化と知恵を生かした持続的共生の社会文化モデルの探求
Project/Area Number |
13571021
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
大崎 正治 國學院大学, 経済学部, 教授 (50052147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 信 立教大学, 文学部, 教授 (90151802)
比嘉 政夫 沖縄大学, 法経学部, 教授 (10045198)
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Keywords | メコン川流域 / 少数民族 / 森林文化 / 持続的共生社会 / 〓族 / 〓族 / 拉〓族 / 〓〓族 |
Research Abstract |
本研究で計3回予定している本現地調査のうち,本年度は,第2回,第3回目の現地調査を行った。第2回目は,平成14年10月16日から11月1日にかけて中国雲南省臨滄地区臨滄県・双江県、第3回目は平成15年3月12日から3月28日にかけて中国雲南省保山地区騰沖県にて現地調査を実施した。前者の調査は、〓族(〓旺大寨・臘東村)、拉〓族(南楞田村)、〓族(布京村)を直接の調査対象とし、それらが属する上位の行政機関(臨滄県林業局・民族宗教局、南美郷・章駄郷政府,〓旺・南美・布京の各村民委員会)に対するインタビュー調査も行った。調査団は研究代表者と研究分担者の比嘉政夫、研究協力者として杉浦孝昌・時雨彰、海外共同研究者として中国雲南省社会科学院民族研究所の鄭暁雲・鄭成軍・和鳳菊・陶志剛、同文学研究所の張雍徳、広東省民族研究所の馬建〓、の計10名構成であった。後者の調査は、〓〓族(沙家〓村)、〓族(荘家寨)を調査対象とし、それらの上位行政機関(騰沖県林業局・民族宗教局・水利局、猴橋・荷花郷政府,猴橋・汪李村民委員会)に対するインタビュー調査も行った。調査団は研究代表者と研究分担者の比嘉政夫・上田信、研究協力者として杉浦孝昌・時雨彰、海外共同研究者として鄭暁雲・和鳳菊・陶志剛・張雍徳・馬建〓、の計10名構成であった。 本調査の主要テーマである森と水に関する少数民族の文化に焦点を当て,調査項目は大きく,1.村落社会における森林政策・制度の影響、2.村落の歴史と自然環境の変遷,3.森林利用とその結果(生業活動の実態と慣習法、)、4.世界観(民族固有の世界観・環境認識)の4つを設定し、調査員を4班に分けてそれぞれのテーマを分担した。現在調査結果を整理中であり,その不備な点を明らかにするため、来年度6月の補足調査を実施する予定である。さらに10月には東京で、中国側共同研究者と共に,本調査研究に関する公開シンポジウムを開催する予定である。
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