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2001 Fiscal Year Annual Research Report

子どもの虐待防止における非政府組織(NGO)の役割に関する国際比較研究

Research Project

Project/Area Number 13572007
Research InstitutionKyoto Notre Dame University

Principal Investigator

桐野 由美子  京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 助教授 (20225105)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石川 洋明  名古屋市立大学, 人文社会学部, 助教授 (20201915)
Keywords児童虐待防止 / NGO(非政府組織) / 国際比較 / 香港 / 民間委託 / 虐待調査・介入 / 治療プログラム / 多職種チーム
Research Abstract

3年間プロジェクトの1年目として、香港における虐待防止関連非政府組織(NGO)の役割に関する情報収集ならびに聞き取り調査(対象機関:防止虐待児童会、ユナイテッドクリスチャン、ホスピタル、カリタス、ファミリーサービス、社会福祉局/家庭児童保護サービスユニット、香港理工大学応用社会科学部、矯正サービス局)を実施した。
香港は1997年に独自の自治権を持つ「中華人民共和国香港特別行政区」として中国に返還されたが、現在でも欧米型、特に英国のソーシャルワークを基盤とした児童保護サービスが提供されている。香港には多種多様の児童虐待防止関連民間団体があり、それらの多くは20年以上の長い歴史を持っている。
香港の民間団体は児童虐待防止の4分野である予防・調査・介入・治療の全分野において行政と下請け契約を結び国の補助金を受理し、行政との連携を効果的にとりながら活躍している。
香港の主な特色として第1に、1つ既存する民間団体が児童虐待通告の調査および軽度から中度の虐待ケースの介入を行なっている点があげられる。ただし民間団体は被虐待児を家庭外に措置する権限を持っていないため、あくまで通告対象家族の同意を得たうえでのサービス提供を実施している。
第2の特色として、香港の各民間団体の専門性が高い評価を得ていることがあげられる。例えぱ「児童虐待予防」分野では、民間団体による家庭訪問、ドロップインサービスなど、「治療プログラム」では経験豊かなソーシャルワーカーによるカウンセリング、グループワーク実施などが実施されている。
第3に香港では、重度の身体的虐待や性的虐待対象の多職種チームによるケースカンファレンスに、行政機関(社会福祉局・警察)とともに、民間団体(病院も含む)のスタッフが必ず参加してケースの処遇判定を行なうシステムが完備されていることが特色である。
これらの情報を元に今後の日本の民間団体の役割を検討した。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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