2003 Fiscal Year Annual Research Report
現代社会に適合した歴史的建造物の多様な再利用の手法に関する研究-保存を前提とした文化財の活用に関する日独共同研究-
Project/Area Number |
13574011
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Research Institution | Independent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
斎藤 英俊 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, センター長 (30271589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 信子 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター・企画情報研究室, 室長 (20356273)
堀 勇良 文化庁, 文化財部・建造物課, 主任文化財調査官
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Keywords | 国際研究者交流 / ドイツ / 歴史的建造物 / 文化財 / 文化遺産 / 保存・活用 / 産業遺産 / 近代建築 |
Research Abstract |
2003年度の主要な実績と成果は以下のとおりである。 1)10月にアーヘン工科大学のハルトヴィク・シュミット氏、ベルリン美術大学のゲーハード・ピヒラ氏、ドイツ・ヘッセン州文化財保存局のゲルド・ヴァイス氏およびクリストフ・ヘンリヒセン氏を招聘し、ドイツにおける近代建築の保存と活用の事例に関する研究会を開催した。なお、研究会の配布資料として『ドイツにおける近代建築の保存-現代社会に適合した歴史的建造物の多様な再利用-』を作成し、出版した。また、岐阜県白川村荻町重要伝統的建造物群保存地区や京都・奈良の重要文化財保存修理現場を調査し、意見の交換を行った。 2)3月に斎藤、クリストフ・ヘンリヒセン氏および研究協力者2名で、フランクフルト、ミュンヘンを中心とするドイツ南部地域の教会堂、城郭、農家、遺跡の保存・修復や活用事例を調査した。また、バヴァリア州立建材資料館を訪問し、その活動を調査すると共に、地域の専門家に対して日本の文化財の保護に関する講演を行い、ドイツとの相違点などについて討議した。
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Research Products
(1 results)