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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ウシウイルス性下痢症ウイルスの遺伝的多様性:貿易のための防疫対策確立

Research Project

Project/Area Number 13575028
Research InstitutionHOKKAIDO UNIVERSITY

Principal Investigator

田島 誉士  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (90202168)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 迫田 義博  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (40333637)
山崎 真大  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (40322846)
大和 修  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 講師 (80261337)
KeywordsBVDV / ウイルス遺伝子 / ペスチウイルス / 遺伝子型 / 系統樹解析 / 地理的分布
Research Abstract

前年度に引き続き欧米の牛ウイルス性下痢症ウイルス(BVDV)の主要抗原であるE2をコードする領域の遺伝子解析を実施した。北米で分離されたBVDV1は、ほとんどが1b亜型に分類された。検索した32株中26株が1b亜型に分類された。古典的代表株の属する1a亜型に分類されたのは6株のみであった。さらに、今回確認された北米の1b亜型は、これまでに本研究で明らかにされてきた日本およびドイツで流行している1b亜型とは異なるクラスターを形成しており、この領域の遺伝子を解析することは、日独米の流行ウイルスを区別するための有用な手段になると考えられた。
各国の流行パターンを遺伝子型で比較すると、日本は1aおよび1b、ドイツは1bおよび1d、北米は1bおよび2がそれぞれ優勢であった。各国で流行しているそれぞれの遺伝子亜型のウイルスは、小さなクラスターを形成していた。これは遺伝学的に近縁であることを意味しており、BVDVを遺伝子型で分類すると地理的に世界分布の特色があることが判明した。
BSE問題で注目されている食肉流通のみならず乳製品、皮革製品、生物製剤、飼料などとして国境を越えて移動流通する牛には、畜産経営上大打撃を与えるわけではないが長期的観点から生産性低下をもたらすBVDVなどの疾患の防疫対策が重要である。本研究成果は、防疫による病原因子侵入に際して、重点をおくべき防疫監視地域の特定に有用であると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Motoshi Tajima: "Bovine viral diarrhea virus 1 is classified into different subgenotypes depending on the analyzed region within the viral genome"Veterinary Microbiology. 99. 131-138 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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