2002 Fiscal Year Annual Research Report
バングラディッシュにおける頬粘膜がんの分子疫学的解析
Project/Area Number |
13576026
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
安田 元昭 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (90239765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 正信 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (20162802)
東野 史裕 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50301891)
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Keywords | 頬粘膜がん / HPV / メンブレンアレイ |
Research Abstract |
平成14隼度においては、頬粘膜発がんとヒトパピローマウイルス感染の関連についての検索を行うに当たって、網羅的な解析を行うことを目的として、HPVメンブレンアレイシステムの構築を行った。 1.HPVメンブレンアレイシステムの構築 各パピローマゲノムは相同性が高く、従来のハイブリダイゼーション法では各々のプローブが他の型のゲノム配列を認識してしまうことが多かった。今回試作したプロトタイプのアレイシステムでは6,11,16,17,18,20,21,30,31,33,34,35,39,40,42,45,47,51,52,53,54,55,56,58,59,61型のヒトパピローマウイルスゲノムをバックグラウンドなしに判別することが可能であった。 2.HPVメンブレンアレイの検出感度評価 細胞当り1ないし2コピーのHPV genomeが存在していることが報告されているSiHa細胞を出発材料としてシステムの感度の評価を行った。SiHa細胞では約100個の細胞が出発材料中に存在していれば、本メンブレンアレイにて検出できることが確認された。この結果は臨床材料を対象とした検索に十分使用可能であると考えられた。 3.HPVメンブレンアレイによる臨床材料の解析 すでにHPVにより発症していることが明らかとなっている、陰茎部のコンジローマ症例からgenomic DNAを抽出し、本システムによる解析を行った。従来のPCR法にてPCR陽性でった全ての症例でHPV genomeが検出された。さらに従来法では検出できなかった混合感染の検出を行うことができた。
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