2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610050
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉原 浩人 早稲田大学, 文学部, 教授 (80230796)
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Keywords | 教林文庫 / 古典籍 / 書誌学 / 天台 / 比叡山 / 厳覚 / 覚深 / 山王信仰 |
Research Abstract |
本研究は、早稲田大学図書館蔵「教林文庫」蔵書の悉皆調査によって、「教林文庫」の蔵書形成の過程を明らかにし、新たな目録を作成するとともに、併せ文庫の個別の蔵書についても、研究することを目的とする。調査にあたっては、「教林文庫」の形成に大きくかかわった、江戸時代の天台僧、厳覚・覚深の手沢本がどの程度含まれているか個別調査し、一覧できるようにしたことも、特色の一つである。 平成13年度から平成15年度にかけて、早稲田大学図書館特別資料室において、「教林文庫」の調査を計10回、約30日間にわたり実施した。また、叡山文庫など他文庫の調査を数回、文庫の旧所蔵者である滋賀県の観音正寺塔頭教林坊の実地踏査を1回実施した。 調査にあたっては、「教林文庫」の個別書誌を、補助者とともに取り、約1,100点の図書について、カードに書誌を記緑した。また、そのデータをエクセルにすべて入力した。項目は、[教林文庫通番・枝書・刊年・書名・その他題・装丁・数量・法量・刊写年時・西暦・厳覚・覚深・所蔵者署名・印記・旧分類朱・旧分類墨・序跋・刊記・奥書・備考]からなる、詳細なものである。また、カード化した全図書の、表紙・内題・奥書・蔵書印をデジタルカメラで撮影した。総数は約9,000枚となり、約5GBの巨大データとなった。 エクセルのデータを縮小印刷した、約160頁からなる詳細な目録と、印記集を、研究報告書として提出する。デジタル撮影した書彰は、書籍の形で公刊することは不可能のため、インターネット上で、データベースとして公開することを検討している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 吉原浩人: "中国・朝鮮・日本の日光感精譚をめぐって-『八幡御因位縁起』の始原へ-"交錯する古代(勉誠出版). 67-84 (2004)
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[Publications] 吉原浩人: "平安朝漢文学における赤松子像-神仙への憧憬-"早稲田大学大学院文学研究科紀要. 49-1. 1-16 (2004)
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[Publications] 吉原浩人: "大隅正八幡宮における石体の出現-『八幡御因位縁起』流布の背景-"日本古代文学と東アジア(勉誠出版). 248-264 (2004)