2002 Fiscal Year Annual Research Report
人工的に作り出された「見まちがい」現象を複数の目撃者はどう記憶するか
Project/Area Number |
13610081
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
守 一雄 信州大学, 教育学部, 教授 (30157854)
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Keywords | 目撃記憶 / 偏光フィルタ / 同調 / 話し合い / 親子 / 小学生 / プロトコル分析 |
Research Abstract |
14年度に実施された研究の概要は次の通りである。 (1)親子による目撃実験の実施:15組の小学生とその母親を被験者に目撃記憶実験を行い、記憶の食い違いが生じた際には必ずしも母親の意見が優先されるわけではないことを見出した。(Tsukuba International Conference on Memory, January 11-13,2003にて成果発表を行った。) (2)新たなデジタル映像の作成と目撃者に対するインタビュー記録の分析:食い違いが明確となるようなハッキリした映像の場合について実験を行い、映像がクリアな場合には同調が機械的になされることを確認した。(成果はとりまとめ中) (3)映像提示方法の精錬:2つの映像を同時に提示する方法を応用して、難易度の違う別々の課題を同時に提示する新たな提示方法を開発した。(この方法を用いた研究成果は発表準備中) (4)映像提示方法についての成果発表:映像提示方法をInternational Congress of Psychology, July10,2002,Singaporeで発表した。また、Behavior Research Methods, Instruments, and Computers誌に論文を投稿し、採択された。
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Research Products
(1 results)