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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ラットの片眼摘出及び脳損傷による補償作用に及ぼす

Research Project

Project/Area Number 13610091
Research Institution佐賀医科大学

Principal Investigator

酒井 誠  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (80124808)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 行伸  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (50159638)
Keywordsアルビノラット / 視覚野破壊 / 脳損傷 / 白黒弁別学習 / 補償機能 / 暗環境 / 神経系の可塑性 / 視覚系
Research Abstract

ウィスター系アルビノラットが3週令に達したとき、右側皮質視覚野を破壊した。その後、10週間暗闇の中で育てた。13週令になった時点で自黒弁別学習課題を与えた。すると、出生時に右眼を摘出されたラット(OEB)も、13週令時に右眼を摘出されたラット(OET)も、弁別課題を獲得することができた。この結果は左眼から左側視覚野へ到る残存視覚系が機能したからであると解釈された。しかし、このことを確かめるために左側皮質視覚野を破壊して同じ課題を与えたところ、OEBもOETも再学習が成立した。特に、OETがOEBに比べて有意に速く再学習が成立した。このことは左側皮質視覚野以外の部位がこの弁別学習に関与していることを示すものである。関与する部位を突き止めるため、まず、右側皮質視覚野破壊後に成長してできあがった視覚野周囲の皮質組織を破壊して、その効果を見ることにした。するとそれまで成立していた白黒弁別が成立しなくなり、この弁別に右側皮質視覚野周囲のわずかな残存部位が関与していることが分かった。3週令右側皮質視覚野破壊後に明環境で育ったラットではこのような現象は見られなかった。なぜこのような現象が生じたかを調べることが次の研究課題である。また、残存視覚系の補償機能によって自黒弁別が可能になるかどうかを調べるという当初の目的を達成するため、暗環境後、白黒弁別課題を与える前に、右側皮質視覚野周囲の残存組織を破壊して、課題を与える試みを行う必要があることが示された。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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