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2002 Fiscal Year Annual Research Report

集団教育は感情知性としての共感性をどう育てるか

Research Project

Project/Area Number 13610175
Research InstitutionKansai University of Welfare Sciences

Principal Investigator

亀島 信也  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (90241108)

Keywords共感性 / 行動分析 / 対人行動 / 集団教育
Research Abstract

本年度は継続研究2年目にあたる。申請した研究実施計画に基づき、共感性を巡る対人行動についての縦断的研究データが収集された。まず、大学付属幼稚園の4歳児および5歳児を対象に、昨年同様の手続きで、2002年6月から7月にかけて朝の自由遊び場面での対人行動が観察された。また同様に、2002年10月から11月にかけて室内で複数の園児が座ってお絵かきをする実験が設定され、園児の行動が観察された。これにより、本年度.4歳児(昨年度3歳児)49名と本年度5歳児(昨年度4歳児)62名の縦断的な対人行動データが得られた。
本年度は、昨年度収集した幼稚園教諭と保護者を対象とした園児の共感性に関する質問紙のデータが、園児の実際の横断的な対人行動データとの関連で分析された。質問紙による検討からは、共感性を教諭が子どもの行動面からとらえているのに対して、保護者は子どもの情動面から判断しているという、評定者間の差が明らかにされた。つまり、保護者による子どもの共感性評定は、子どもの幼稚園での具体的な行動とは何ら関連が見受けられなかった。教諭による子どもの共感性評定は、(3歳ではなく)4歳児の自由遊び場面での大人への視線行動や、4歳児の実験場面での他の子どもへ接近・後追い行動、物への移動行動などと有意な負の相関関係を示した。子どもは3歳から4歳にかけて、教諭ではなくまわりの子どもたちへ関心が移るようであり、幼稚園教諭は、実験場面で動き回ることなく集団に適応できる(おとなしい?)子どもに対して、高い共感性評定をしているのかもしれない。
最終年である平成15年度は、本年度得られた縦断的な対人行動データとの関連で、集団教育現場における子どもの共感性に関する発達的検討をおこなっていく。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 亀島信也: "幼児の共感性の発達的変化:(1)親と教師の評定者間の差"日本発達心理学会第14回大会 発表論文集. 26-26 (2003)

  • [Publications] 西元直美: "幼児の共感性の発達的変化:(2)自由/設定場面での行動"日本発達心理学会第14回大会 発表論文集. 27-27 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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