2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610178
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Research Institution | Hiroshima Kokusai Gakuin University |
Principal Investigator |
中田 美喜子 広島国際学院大学, 工学部, 助教授 (60237302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 行宏 安田女子短期大学, 秘書科, 助教授 (90240324)
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Keywords | 生涯教育 / インターネット / 高齢者 / 遠隔教育 |
Research Abstract |
本研究は、高齢者の生涯教育に対してインターネットを利用した遠隔教育の実施が可能かについて検討する目的で実施する。高齢者におけるインターネットの利用率はいまだに高いとはいえない割合である。それには、情報機器に対する高齢者の不安や拒否の態度が考えられる。また、社会参加を拒否する態度なども検討が必要であると思われる。本研究では、高齢者に興味がもてる学習方法や教育のコンテンツなどについて具体的に検討を加える。実際に生涯教育を受講し、アンケート調査により高齢者の特質が見出せれば、さらに具体的な教育方法の改良が加えられると考える。 1)高齢者向け生涯教育のコンテンツ作成:大学で実施した生涯教育に関する講座などをビデオ編集し、教材として作成しなおし、新たにWEBなどで教材が配信できるような内容(コンテンツ)を検討して作成した。 2)高齢者向け生涯教育用配信サーバの構築:無線のLANによって高齢者向け集合住宅「ケアハウス安芸中野」に向けて配信を行うためのネットワーク構築を行う。現在、ケアハウスと本学はISDN回線で接続可能であるが、画像などの教材を配信する場合、高速の伝送が必要になる。そのため、無線LANにより、大学から直接ケアハウスに教材を配信可能にするためのアンテナを設置し、ケアハウス内のLANとの接続を行う。これらの接続設備は大学からの貸し出しとした。 3)高齢者向け生涯教育WEBぺージ作成:1999年の調査より、現在1cm程度の大きさにボタンを表示し、文字も20ポイントまで大きくすることで読みやすいとする結果を得ている。これらを考慮した教材WEBぺージを作成した。 4)生涯教育実施:試験的生涯学習プログラムを作成し、都合の良い時間に講義を受講した。 5)アンケート調査実施、分析・集計:講義や情報機器に関する意見や感想などを面接方式のアンケートで調査。WEBによるアンケートは高齢者には困難である。
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