2003 Fiscal Year Annual Research Report
教師の学級指導メッセージと学級関係改善プログラムに関する実践的研究
Project/Area Number |
13610209
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
柳田 泰典 長崎大学, 教育学部, 教授 (20174550)
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Keywords | 学級指導メッセージ / 学級関係改善プログラム |
Research Abstract |
平成15年度は、授業プロセスにおける学級指導メッセージの調査と分析、特別活動および野外体験における指導メッセージの調査と分析、学級関係改善パートナーとの共同研究、鹿児島教師学研究会との研究交流を実施し、また、引き続き、「学級経営における7つの原則」に基づく学級関係改善プログラムの作成を行った。なお、教師の失敗経験の調査は、プリテストまで行ったが、大量観察するにはさらに工夫が必要であり、調査を延期せざるを得なかった。 授業における学級指導メッセージの調査と分析は、小学1年生(算数、図工)、小学4年生(総合的な学習、社会、図工)、小学5年生(道徳、理科、社会)、小学6年生(社会)、中学2年生(数学)、養護学校(算数)で行った。また、教育実習生の体験87ケースの聞き取り調査を実施した。特別活動は、小学2年と6年の学級会活動の分析、野外体験は、長崎ちびっこ創作村を訪れる小学生と教師のコミュニケーションの実態を分析した。 学級関係改善パートナーとの共同研究は、長崎県内の現職教諭15名(長崎市4名、諫早市1名、大村市4名、佐世保市3名、小長井町1名、福江市2名)の協力で実施した。 学級指導メッセージの研究を深めるため、重要な研究対象である「教師学」について継続的な実践を行っている、現場教諭の研究会「鹿児島教師学研究会」との研究交流を実施した。 学級関係改善プログラムは、自己評価を支える「ほめる・叱るメッセージ」、子ども一人ひとりの成長の寄り添う「自分語り(リトル・ナラティヴ)」について検討し作成した。
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