2004 Fiscal Year Annual Research Report
教師の学級指導メッセージと学級関係改善プログラムに関する実践的研究
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13610209
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
柳田 泰典 長崎大学, 教育学部, 教授 (20174550)
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Keywords | 学級コミュニケーション / 学級指導メッセージ / 学級関係改善プログラム |
Research Abstract |
平成16年度は、学級コミュニケーション論の確立、学級指導メッセージの分類と機能の分析、学級関係改善プログラムの作成を行った。 (1)学級コミュニケーション論の確立 教師の指導タイプ、You must-学級関係統制・操作タイプ、We have to-学級関係受容・親和タイプ、I think-学級関係拡大・対決タイプを、「反省的実践家(Reflective Practitioner)」論に位置づけるとともに、児童自身が自己評価、相互評価を行うポートフォリオなども含め学級コミュニケーション論の検討を行った。 (2)学級指導メッセージの分類と機能の分析 授業、特別活動における学級指導メッセージの収集を行った(86事例)。学級指導メッセージの分類の視点は、これまでと変わらなかったが、機能分析では、新たに「学級指導と攻撃性の抑制と適正化」「学級指導と児童の達成感」などの視点を加え検討した。 (3)学級関係改善プログラムの作成 学級関係改善プログラムの作成にあたり、「教師学一般講座」(親業訓練協会)、総合的教育プログラム・フィークス、子どもたちに非暴力を教えるための実践マニュアル、構成的グループエンカウンターの分析、検討を行った。学級関係改善プログラムは、学級指導と「ほめる・叱る」プログラム、子どもの「けんか」とWin-Winプログラム、教室掃除とエンパワーメントプログラムを重点に作成した。
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