2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610216
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
石川 洋明 名古屋市立大学, 人文社会学部, 助教授 (20201915)
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Keywords | 子ども虐待 / 暴力 / 予防教育 / 予防(第一次防止) / 評価研究 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は、概ね以下の2点である。 1.予防教育プログラム実施時アンケートの再分析 本研究の協力機関の協力を得、当該機関が過去におこなった予防教育プログラムの実施時に参加児童に配布・回収したアンケートの再分析をおこなった。方法としては、アンケートのコピーを郵送していただき、コーディングフォーマットの策定(研究責任者による)およびコーディング(研究補助アルバイトによる)をおこなった。回収が随時であるため、解析結果の全貌はまだ明らかになっていないが、おしなべてプログラムが好感をもって受け取られていることは見てとれた。この情報をもとに、来年度および再来年度に予定されている本調査と、予防教育プログラム実施機関(研究協力機関)が通常おこなっているアンケートをどう関係づけたらよいかについて検討する予定である。 2.アメリカにおける予防教育プログラムについての検討 研究責任者は、本年度9月、別機関(アメリカ国務省)より研究費を支給され、アメリカ各地での子ども虐待防止の取り組みについて見学・インタビューをする機会を得た。訪問先団体の活動内容は多岐にわたるが、そのうちでも多くの団体がプログラムの一部として予防教育を視野に入れており、日本でおこなわれているのとは異なる予防教育プログラム("good touch, bad touch"など)の実施マニュアル・評価研究を含む貴重な資料を収集することができた。帰国後、資料の整理をおこなった。得られた知見は、来年度・再来年度の本調査の参考にするほか、研究協力機関への情報提供に生かす予定である。
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