2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610243
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
林 在圭 早稲田大学, 人間科学部, 助手 (80318815)
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Keywords | 開発 / 環境 / 干拓 / 土地問題 / 干潟 |
Research Abstract |
これまで韓国経済は様々な間題をかかえながらも、とにかく経済発展を目指してきた。とくに、海面埋立てによる土地造成は、その時代の経済・社会の開発要請を映し出す鏡であり、その時代的背景を端的に示すものである。 そこで本研究では、韓国忠清南道唐津郡一帯を対象として、時代に翻弄されつつ推進されてきた埋立て開発と環境保全との両者のせめぎあいを明らかにする。忠清南道唐津郡一帯は世界有数の干満差をもつ干潟地帯に面しており、干潟の開発・干拓化は日本植民地時代から現在に至るまで綿々と続けられてきた。こうした干拓化による耕地拡大・大型干拓事業とそこへの企業誘致、さらには近年の不況にともなう企業誘致策の頓挫など地域社会の変動と社会問題を戦前からの長期スパンのなかで歴史的・実証的事実確認を行うことが2年間の課題である。 本年度は、忠清南道唐津郡の一村落(両班同族村・桃李里)を対象に悉皆調査の集計分析と、とくに地域開発の聞き取り調査を行うこととした。と同時に、関連機関の資料収集を行うことにした。 現地調査に関しては、墓地間題を中心にすでに1回目の調査を実施した。さらに、一村落(両班同族村・桃李里)の開墾・干拓状況ついて、2回目の見地調査を行う予定である。一村落に焦点を当てて村落レベル、すなわち住民の視点に立って、埋立て開発と住民との関係を検証するためである。
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Research Products
(1 results)