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2001 Fiscal Year Annual Research Report

教師のライフコースの日米比較社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 13610245
Research InstitutionSugiyama Jogakuen University

Principal Investigator

塚田 守  椙山女学園大学, 文学部, 教授 (80217273)

Keywordsライフヒストリー / 教師 / アメリカ / 人種民族 / 管理職 / ジェンダー
Research Abstract

アメリカの教師に関する文献研究とアメリカ人教師に対するライフヒストリー的インタビュー調査を行った中間発表的成果である。
文献研究の成果
1)アメリカ社会では教職と人種民族的背景の間には独特な関係が存在し、マイノリティの教師が少ない傾向がみられる。また、マイノリティが教職に就かない理由もそれぞれのマイノリティによって異なる傾向がある。
2)教職とジェンダーの間には関係があり、教職は女性にとって有利で、望ましい職と見なされるが、男性にとっては、次の職へのステップとして位置付けられる傾向がある。
女性教師へのライフヒストリー的インタビュー調査の成果
1)教職に就くための統一試験のないカリフォルニア州では、日本と異なり、教師は公務員のような存在ではなく、一般的な職業のひとつとみなされる傾向がある。教師の雇用は地域にある小規模学校区の教育委員会によって、その地区のニーズに基づき個別的に行われる。よって、日本のように一定の拡大学校区における学校間の体系的な人事異動はない。
2)インタビュー調査対象者の女性教師たちにとっては、教職は家庭生活との関係で考えられる傾向がある。日本の教師の場合とは異なり、子育て中は家庭を重視し教職を辞し、その後教職に復帰することも可能である。
3)教育にどのようにかかわるかは、それぞれの教師の人種民族的背景が関係する傾向がある。自らが所属するマイノリティの地域への貢献、政治的立場、宗教的価値などへの態度は人種民族背景と無関係には存在しない傾向がある。
4)アメリカの管理職に就くためには大学院の専門職課程を修了することが必要条件である。そして、その管理職資格さえあれば、年齢に関係なく管理職に就くことができる。アメリカの管理職制度は、管理職登用に年功序列傾向がみられる日本の管理職とは大きく異なるといえる。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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