2001 Fiscal Year Annual Research Report
全国盲学校及び小・中学校弱視学級児童生徒の視覚障害原因等に関する調査研究
Project/Area Number |
13610278
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柿澤 敏文 筑波大学, 心身障害学系, 講師 (80211837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 英雄 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (80133023)
鳥山 由子 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (00302365)
香川 邦生 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (60224341)
佐島 毅 国立特殊教育総合研究所, 重複障害教育研究部, 主任研究官 (20241763)
池谷 尚剛 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (70193191)
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Keywords | 盲学校 / 弱視学級 / 視覚障害原因 / 質問紙調査 / 点字 / 視力 / 視覚補助具 |
Research Abstract |
全国盲学校71校に在籍する児童生徒に対して視覚障害原因等の質問紙調査を実施し、3,965人の回答を得た。視覚障害原因は、先天素因(50.7%)、原因不明(16.5%)、中毒(14.7%)、全身病(8.4%)、腫瘍(5.3%)、外傷(3.0%)、伝染性疾患(1.4%)の順であった。眼疾患の部位と症状は、網脈絡膜疾患(43.8%)、眼球全体(20.8%)、視神経視路疾患(16.1%)、水晶体疾患(7.7%)の順であった。網脈絡膜疾患・視神経視路疾患の増加と水晶体疾患・眼球全体の減少が顕著である。視力分布は、在籍児童生徒のおよそ3人に1人が0.02未満で、3人に2人が0.02以上であり、1980年度以降変化がない。文字使用者は3,236人(86.59%)、文字指導困難は448人(11.99%)であった。点字使用は964人で、その割合は1990年度から減少傾向が続き、逆に普通文字使用は増加している。視覚補助具使用者は1,559人で全体の41.47%であった。 さらに、弱視学級を開設している小学校70校、中学校17校について同様の調査を行った結果、在籍児童は202人、生徒は28人で、総数は230人であった。視覚障害原因は、先天素因(57.8%)、原因不明(21.7%)、中毒(12.2%)、腫瘍(6.1%)、全身病(1.7%)、外傷(0.4%)の順であった。眼疾患の部位と症状は、網脈絡膜疾患と眼球全体がいずれも28.7%で、その他(おもに弱視)が15.7%、視神経視路疾患が12.6%、水晶体疾患が10.0%の順であった。視力は絶対盲から1.2まで分布しており、0.1以上0.3未満の群(76人、33.0%)がピークであった。点字使用者は230人中5人(2.2%)、普通文字使用者は204人(88.7%)であった。重度の弱視である視力0.02〜0.1では、全員が視覚補助具を使用していた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 柿 澤 敏 文: "全国盲学校児童生徒の視覚障害原因等の実態とその推移 -2000年度全国調査結果を中心に-"心身障害学研究. 26. (2002)
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[Publications] 柿 澤 敏 文: "全国盲学校児童生徒の視覚障害原因等の実態とその推移 -2000年度全国調査結果を中心に-"第43回弱視教育研究全国大会発表論文集. 15-16 (2002)
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[Publications] 柿 澤 敏 文: "全国盲学校児童生徒の視覚障害原因とその推移 -2000年度全国調査結果-"日本特殊教育学会第39回大会発表論文集. 510 (2001)
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[Publications] 香 川 邦 生: "全国盲学校児童生徒の重複障害の実態"日本特殊教育学会第39回大会発表論文集. 511 (2001)
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[Publications] 池 谷 尚 剛: "全国盲学校児童生徒の使用文字と視覚補助具の使用状況"日本特殊教育学会第39回大会発表論文集. 512 (2001)