2002 Fiscal Year Annual Research Report
ADHDを伴うLD児に対する「環境対話教育」のキャンプ効果
Project/Area Number |
13610339
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Research Institution | Kurashiki City College |
Principal Investigator |
平山 諭 倉敷市立短期大学, 保育学科, 教授 (50173266)
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Keywords | ADHD / ADHD児 / LD / LD児 / 環境対話教育 / 環境対話キャンプ |
Research Abstract |
平成14年8月30日(金)から9月1日(日)に至る二泊三日の第17回環境対話キャンプを、岡山県青少年教育センター閑谷学校で開催し、また、平成15年2月23日(日)ミニキャンプを倉敷市立短期大学で実施した。2回のキャンプに対し、どちらも、ADHDを伴うLD児36名(3〜12歳)の参加があり、対象児における6つの特性、すなわち注意・記憶・知覚・抑制・硬さ・感情を明確化すべく検査を実施した。 検査は、第15回キャンプで開発した独自のADHD検査(DSM-IV行動チェックリストを含む)を用いた。 第16回キャンプで、対象児の基本的能力(BASELINE)を測定しており、その後の、仮説プログラムである、前頭葉のドーパミン系に働きかけるリズムトレーニングや共感体験のためのロールプレイングゲーム、各種の認知・言語課題などの実施後データを、第17回キャンプ・ミニキャンプで収集した。 環境対話教育(環境対話法)は、子どもを取り巻く環境の調整により、対話(行動および教科学習)を効率化させる方法論といえるが、そのためには、家庭・学校(保育所も含む)での継続トレーニングも必要と考える。第16回キャンプでは、保護者研修も実施したが、さらに第17回キャンプでは対象児の担任教師・保育士の参加研修も実施した。対象児36名中、12名の参加があった。参加の増加は今後の課題である。また、援助スタッフであるトレーナーの質的向上も、今後スタッフ研修として企画してみたいと考えている。 なお、本研究は、研究の性格上、一定の継続期間を要するため、成果の公表は少なくとも次年度以降になると考えています。
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