尾道・西國寺所蔵文化財の調査研究-聖教・典籍・古文書を中心として-

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13610405
• Research Institution: Tokushima Bunri University
• Principal Investigator: 濱田 宣 徳島文理大学, 文学部, 講師 (20299332)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 加藤 優 徳島文理大学, 文学部, 教授 (20309694) ; 小林 芳規 徳島文理大学, 文学部, 教授 (10033474) ; 青野 春水 徳島文理大学, 文学部, 講師 (20044068) ; 青木 毅 徳島文理大学, 文学部, 講師 (70258317) ; 古田 昇 徳島文理大学, 文学部, 講師 (30299333)
• Keywords: 仏教史学 / 歴史学 / 仏教美術 / 寺院史 / 聖教 / 石造物 / 地形分析 / 尾道

Research Abstract

本研究は、広島県尾道市に所在する真言宗醍醐派西國寺が所蔵する聖教・古文書を中心として、資料の全貌を明らかにして、由緒ある西國寺の歴史と文化の本格的な解明を行うとともに、資料の整理・保存までも視野に入れて後世への資料の伝承にも貢献するものとする。
本年度は、これまでの予備調査によって確認されている聖教・典籍、近世〜近代文書、石造物、仏教絵画、仏教彫刻のうち、約1300点について調査記録と写真撮影を進めるとともに、西國寺の立地環境の調査等を実施した。調査は、3月20日〜27日の8日間、研究分担者9名、調査補助員(徳島文理大学生12名、岡山商科大学生4名)によって進めた。
現段階では、調査した資料の内容分析までには至っておらず、資料のリスト化とリスト用の写真撮影のみである。調査点数は、聖教約1000点、近世資料約150点、仏教絵画85点、仏教彫刻15点、石造物10点で、さらに西國寺境内及び周辺地域の地形分析を行った。因に、聖教では平安期に遡るものが散見されたり、これまで封印されていたものがほとんどである点注目される。
なお、調査対象となる資料は2万点を越えると予想されるため、3年目までにまとめることができる資料内容を早急に見極めるとともに、更なる調査継続の方策も検討しなければならない。