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2001 Fiscal Year Annual Research Report

日中戦争末期の上海社会と地域エリート

Research Project

Project/Area Number 13610417
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

古厩 忠夫  新潟大学, 人文学部, 教授 (30018642)

Keywords日中戦争 / 地域エリート / 上海 / 商紳 / 漢奸 / 戦争協力 / 聞蘭亭 / 商会
Research Abstract

太平洋戦争開始とともに、日本は租界を含む全上海を占領下に置き、上海は形式的に江兆銘「国民政府」の支配下に入るが、実際に上海の都市運営の実権を握っていたのは上海三老(聞蘭亭・哀履登・唐寿民)ら上海市商会メンバーを始めとする地域エリートであった。彼らは面従腹背的に上海市政府や日本に対処したが、1943年、日本が対華新政策を採ると協力姿勢に転換し、全国商業統制総会の設立などに参画する。
本研究は、その後上海の政治・経済支配を巡って、これら地域エリートがどのような行動を採ったのかを、上海市档案館所蔵及び台湾中央研究院近代史研究所档案館所蔵の汪精衛関係文書、上海市同業公会史料、概時期の各種新聞・雑誌のマイクロフィルムなどを収集して、明らかにしようとしたものである。日本側の史料としては『大陸新報』を利用した。
今年度は、戦後「漢奸裁判」にかけられた上海三老らの地域リートが、どのような行動規範に基づいて「抵抗と屈従」の狭間を彷徨したか、また、彼らにとって中国の「惨勝」がいかなる意味をもっていたのか?などを考察した。
史料の収集は1943午以降に重卓をおいた。マイクロフィルム資料はプリントアヴトし、上海市梢案館・台湾中央研究院档案館で複写した約2000枚の史料とともに分析中であるが、戦局が日本に不利に展開する中で、各種同業公会も物資不足と軍事調達によって困難な事態が頻発している状況が明らかになりつつある。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 古厩 忠夫: "戦後地域社会の再編と「戦争協力」問題"『戦後中国国民政府史の研究』 中央大学出版部. 203-216 (2001)

  • [Publications] 古厩 忠夫: "「感情記憶」と「事実記録」"世界. 9月号. 136-146 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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