2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610423
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
赤嶺 守 琉球大学, 法文学部, 教授 (20212417)
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Keywords | 清代 / 琉球王国 / 漂流 / 漂着 / 送還体制 / データベース / 档案史料 / 歴代宝案 |
Research Abstract |
清代における琉球船隻の中国沿岸への漂着に関しては、進貢船、接貢船(進貢使節の迎接船)・護送船(中国人漂流民の送還船)そして一般船隻等の事例を確認することができる。本研究では清代における一般の琉球船隻の漂着に関する総合的なデータベースの作成作業をおこなった。 データベース作成の基礎作業として、まず『歴代宝案』『清実録』『中山世譜』『清代中琉関係档案選編』『清代中琉関係档案続編』『清代中琉関係档案三編』『清代中琉関係档案四編』『清代琉球国王表奏文書選録』『明清档案』『内閣大庫档案』『明清史料』『清代外交史料』『籌弁夷務始末補遺』及び台湾の故宮博物院収蔵の「宮中档」「軍機档」に記載されている琉球漂着民に関する関連情報の抜き書き作業をおこなった。抜き書きの主要項目は「出発地」「漂着期日」「漂着地」「乗員数」「死亡者数」「漂着者名」「死亡者名」「撫恤銀両」「賞賚品目」「送還方法」「送還期日」「参照資料」で、そうした関連情報を原文と照合しながら、年代順に通し番号をつけ、各項目ごとに入力した。項目入力に関しては史料によって、記述に差異があったりするが、そうした問題の処理については、オリジナル文書あるいはオリジナル文書により近い史料の記述を優先した。 データベースの作成以外にも、『大清会典』『大清会典事例』『戸部則礼』等の漂着者に対する撫恤及び送還に関連する記事を収集・整理し、それを入力する作業をおこなった。
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Research Products
(2 results)