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2004 Fiscal Year Annual Research Report

オスマン朝における近代化

Research Project

Project/Area Number 13610430
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

設楽 國廣  立教大学, 文学部, 教授 (10247182)

Keywordsアブドゥルハミド2世 / 近代化 / オスマン帝国
Research Abstract

本研究の目的は、オスマン帝国末期のスルタン、アブドゥルハミド2世(在位1876〜1909)の近代化政策を明らかにするものである。オスマン帝国の末期にあって立憲体制樹立と専制政治を行ったアブドゥルハミド2世の現在の評価は様々である。専制政治やカリフの称号使用などからイスラム主義者とされる面も持つが、その一方で、西欧的教育機関の設置や、鉄道敷設の推進など近代化推進論者としての評価もある。アブドゥルハミド2世が西欧諸列強のオスマン帝国に対する植民地化、分割侵略政策に対抗して、諸外国のオスマン帝国に対する攻勢を天秤に懸けて、バランスを取りながら対応したことも高く評価されている。このようなアブドゥルハミド2世の諸政策について考察し、これによって、オスマン帝国の「近代」について、さらにトルコ共和国の「近代化」の問題について明らかにする。
本年度の研究活動
2004年度は、当研究が始まって以来収集してきたトルコ共和国のイスタンブル、アンカラおよびギリシアにおいて収集した史料の調査整理を行った。特にイスタンブルでは総理府公文書館オスマン語史料部を中心に収集した、アブドゥルハミド2世の、国内問題に対する史料および、大宰相府の文書の解読分析を行った。
また、アブドゥルハミド2世末期に、カリフの権威を持って東南アジアのイスラム教徒に対する反植民地化運動を展開したが、その影響について東南アジアのムスリム社会調査を行った。様々な条件を鑑み、シンガポール、クアラルンプール、マラッカの各地において調査を行った。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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