2001 Fiscal Year Annual Research Report
18世紀オートニノルマンディー地方のマレショーセの研究
Project/Area Number |
13610454
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
正本 忍 長崎大学, 環境科学部, 講師 (60238897)
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Keywords | マレショーゼ / 治安 / 裁判 / 軍隊 / フランス / アンシァン・レジーム / ノルマンディー |
Research Abstract |
科学研究費の申請時に平成13年度の実施を予定していたのは、(1)マレショーセの組織(人的編成、成員、組織運営)について史料を読み進め、論文にまとめる、(2)マレショーセの職務(裁判管轄・訴訟手続、警察活動、裁判所の活動)に関して史料を読み進め、論文にまとめる、(3)セーヌ=マリティーム県文書館で史料を補充する、(4)近世フランスの刑事訴訟手続全般、及びノルマンディー地方に関する理解を深める、(5)研究全体を補助する文献を補充する、の5点であった。 (1)については、7月にフランス国制史研究会(於慶応慮義塾大学)で「オート=ノルマンディー地方の新生マレショーセの創設」と題して報告し、9月に同じ題目でその修正版を九州西洋史学会(於九州大学)でも報告した。その成果は「ある地方警察の誕生オート=ノルマンディー地方の新生マレショーセの創設」の題で2月初めに『史学雑誌』に投稿し、現在審査中である。また、現在、成員リスト(仏文)を作成中であり、完成次第、何らかの形で公にする予定である。 (2)に関しては、史料を少しずつ読み進め、ノートを書きためてはきたものの、論文を仕上げるには至らなかった。 (3)に関しては、8〜9月に40日間渡仏し、セーヌ=マリティーム県文書館で史料の調査・収集を行った。(4)及び(5)に関しては、課題研究に関する文献をかなり補充することができた。特に、(4)の文献を補充できたので、来年度はこれらを読み進めたい。
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