絵画と文学-林美一コレクションを中心とした近世絵入文学の研究-

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13610522
• Research Institution: Ritsumeikan University
• Principal Investigator: 赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 冨田 美香 立命館大学, 文学部, 助教授 (30330004)
• Keywords: 版本 / 書誌データ / 挿絵画像

Research Abstract

(1)研究の遂行上急がれる修復品について・研究補助員により修理を進めた。しかし、予想以上に破損・虫損が多いため、研究素材として利用可能にするまでに困難を極めている。補助員によって修理が困難もので、本研究にとって重要な資料について、協力企業へ業務委託した。
(2)資料は、デジタルカメラによる写真撮影の準備を兼ね、書誌情報の整理を第一に進めた。これらは、直接パソコンを利用してデータベース化されていっている。
(3)書誌データが採取できたものについては、全丁に亙りデジタル画像による複製物を作成していっている。
(4)書誌データと画像ファイル名をリンクさせ、デジタル画像による閲覧システムに載せ、研究協力者の遠隔地から閲覧を可能とした。これには、研究代表者の持つ、最新のデジタル技術が駆使され、目録の共有化にとどまらず、精彩なデジタル画像による、挿絵を含めた全丁(全頁)の共有化が実現されることとなった。
(5)研究分担者以外の研究協力者チームをWEB上で組織しつつあるが、(4)までの調査・作業において予想以上労力を要し、組織づくりはまだ不十分である。
(6)11月段階までの調査分については、近世文学会が本学立命館で開かれたのを機に、展覧会(「江戸版本の魅力」展)を開催して、情報公開につとめた。