2002 Fiscal Year Annual Research Report
フェミニズムからポストフェミニズムへの進化:英国世紀末詩人ベヴィントンの居場所
Project/Area Number |
13610545
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
瀬名波 栄潤 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (10281768)
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Keywords | 19世紀 / 英国 / 文学 / 女性 / 詩 / フェミニズム / ポストフェミニズム / アナキズム |
Research Abstract |
この一年間は彼女の詩や随筆等の資料の収集と内容の整理に費やされた。7月渡英し、英国図書館、ロンドン大学、ケンブリッジ大学にてベヴィントンの作品に関する資料、特に「フリーダム」紙にある彼女の記事の収集及び伝記資料情報収集後、英国19世紀文学研究家と話をする機会を持った。今だ作品全集の出されていないベヴィントンの著作物に対し、研究代表者はこれまでに彼女の詩集の殆どをすでに収集済したが、懸案であった彼女の随筆等についてもほぼどうようなことが言えるだろう。しかし、ベヴィントンの伝記的情報収集については依然進展していない。今年度収集された資料は、スキャナーで処理また詩集等の表紙などはデジタルカメラで処理しコンピューター保存された。 来年度は英国での現地調査は一応予定していないが、9月には、米国の文学誌ヴィクトリアン・スタディーズの編集委員を務めるWilliam B. Thesing博士やフェミニズム文学研究の権威であるポーラ・フェルドマン博士の元に赴きその研究内容についてアドバイスを受け、また出版社の情報を得たい。ホームページの作成も本格化するだろう。科研費研究の最終年度であり、充実した成果を出したい。
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