2001 Fiscal Year Annual Research Report
「身体部位・身ぶり」に関わるドイツ語連語関係記述のための基礎的研究
Project/Area Number |
13610629
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
恒川 元行 九州大学, 大学院・言語文化研究院, 教授 (70197747)
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Keywords | 身体部位表現 / 身ぶり表現 / 連語関係 / コロケーション |
Research Abstract |
1.新コーパス用文学テキストの選定・収集 本研究は、身体部位(目、口、手、指など)をキーワードとするドイツ語の「身体部位表現」を広く収集し、その(慣用句を含む)連語関係を共時的観点から記述、分析することが中心課題である。そのため、まず第一に研究代表者(恒川)が独自に構築した現代ドイツ語コーパス(約260万語、他2名との共同研究成果)を活用する予定である。しかし、すでに始めている作業から、「身体部位表現」は時事的テキストよりも、文学テキスト(小説等)の方により多く含まれることが判明しており、この点で上記コーパスを補完・補強する新コーパスが不可欠である。本年度は、このための文学テキストを、過去約30年間に「ドイツ青少年文学賞」を受賞、またはその候補となった作品を中心に選定し、収集した(101冊)。 2.先行文献の調査 研究を進める上での理論的支柱を得るための模索として、関連する各種の辞書、研究文献などを参照し、連語関係・慣用句に関わる先行研究文献を調査・収集するよう努めた。また文献調査および意見交換のための出張を行った。 3.コンピュータ等の設置 上記の文学テキスト等を電子化するため、またそれを保管・利用するため、コンピュータ等の機器を新たに設置し、関連ソフトウエアを用意した。本研究の最終目標に含まれる、言語表現に対応する「身ぶり表現」の研究を準備するために、ビデオカメラ等も用意した。
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