2001 Fiscal Year Annual Research Report
ベイズ法を用いた経済サーベイ・データの解析手法の開発とその応用
Project/Area Number |
13630024
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長谷川 光 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30189534)
|
Keywords | 経済サーベイ・データ / ベイズ法 / マルコフ・チェイン・モンテ・カルロ / ローレンツ曲線 / ジニ係数 |
Research Abstract |
本研究は,近年,経済実証分析において盛んに用いられるようになってきている経済サーベイ・データをベイズ統計学の立場から解析するための統計手法の開発を目的としている。本年度は,本研究を進めるにあたり必要と思われる文献,データの収集を行うとともに,実際のサーベイ・データを用いてベイジアン・ノンパラメトリック法によるローレンツ曲線の推定を行った。この研究成果に基づき,以下の論文を作成または作成中である。 1."Estimation of Lorenz Curves : A Bayesian Nonparametric Approach" 2001年12月にオーストラリアのウーロンゴン大学で開催されたStatistics, Combinatorics and Related Area(SCRA)の第8回国際コンファレンスでこの論文の発表を行った。現在,専門誌に投稿中である。 2."Bayesian Nonparametric Estimation of Lorenz Curves With Grouped Data"(仮題) この論文は,1.の論文で用いた手法を集計データを用いたローレンツ曲線の推定に拡張したものである。論文完成の後,専門誌に投稿する予定である。 また,現在,経済サーベイ・データを用いたStochastic Dominanceのベイズ推定法の開発を行っており,開発された手法を不平等度及び貧困度の推定に応用していく予定である。
|