2001 Fiscal Year Annual Research Report
国際的再編成下における日本自動車産業の地域集積構造の変動に関する調査研究
Project/Area Number |
13630063
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤原 貞雄 山口大学, 経済学部, 教授 (10034878)
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Keywords | 自動車産業 / 国際的再編成 / 地域集積構造 / 空洞化 / リーン生産方式 / モジュール化 / マツダ / フォード |
Research Abstract |
(1)本研究は、1990年代に大規模に進んだ自動車産業の国際的再編成のなかで日本自動車産業が如何なる変化を遂げたかを自動車企業及び企業間の地域集積構造の変化に焦点を当ててを分析を試みようとするものである。それは空洞化研究の一部をなすものである。 (2)研究は、A:自動車産業及び企業それ自体の研究、B:地域経済分析、C:現地調査の3つの柱で構成されている。本年度は特に、Aについては日本自動車産業の国際的再編の研究、モジュール化問題、リーン生産方式の研究、マツダ及びフォードグループの研究を行うことにしていた。これらの研究は、主として文献研究であり、十分に行えた。その成果は「世界自動車産業の1990年代とは何であったのか」(『山口経済学雑誌』第50巻2号)に発表されている。またその続稿「日本自動車産業の国際分業と地域集積構造の変動」を山口大学大学院東アジア研究科『東アジア研究』創刊号に発表予定である。ただしマツダ及びフォードグループの研究については、文献の渉猟研究済んだ段階であり、まだ纏める段階には至っていない。 (3)Bについては、広島市及びその周辺地域経済分析、広島市及び山口県の地域産業連関表分析、福岡県宮田町の地域経済分析、山口県防府地区の地域経済分析を行うことにしていた。またそのためにC広島市及びその周辺地域の調査を主に行うことにしていた。しかしこれらは不十分に終わらざるを得なかった。その主たる理由は、本研究補助金の交付がに決まったのが平成13年10月末(当初は不採択の連絡を受けていた)であり、現地調査が十分な余裕をもって行えなかったためである。年度末において現地においてヒヤリング及び資料収集を行ったが、論文に纏めるには至らなかった。したがって、新年度において精力的に過年度現地調査の纏めをまとめを行う予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 藤原貞雄: "世界自動車産業の1990年代とは何であったのか"山口経済学雑誌. 50・2. 41-62 (2002)
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[Publications] 藤原貞雄: "WTOの反ダンピング措置協定"山口経済学雑誌. 49・2. 337-359 (2001)
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[Publications] 藤原貞雄: "WTOの紛争解決に関する了解"東亜経済研究. 59・4. 1-25 (2001)
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[Publications] 藤原貞雄: "WTOセーフガード協定の構成と課題"山口経済学雑誌. 49・6. 25-48 (2001)