2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13630167
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 昌也 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (70069714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉見 宏 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (90222398)
長吉 眞一 立正大学, 経営学部, 教授 (10315046)
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Keywords | 期待ギャップ / 不正経理 / 期待ギャップのアンケート |
Research Abstract |
元々の期待ギャップの問題が,外部監査人が行っている監査と有価証券報告書(年次報告書)のユーザーが期待している監査とのギャップとの相違である。それらは企業の不正経理のスキャンダルとして我が国においても,昭和40年代から大きく問題となり,スキャンダルの度に会計に関する法律は改正され,監査基準もまた改正されてきた。かかる意味ではギャップ問題は監査の発展の原動力でもある。それだけでなく,期待ギャップの問題は,会計についてのギャップでもあるし,伝統的な監査と情報監査といわれるもののギヤツプでもある。今回の研究の柱の一つは,アンケートを通して,外部監査の現状と将来,監査人の役割と能力,外部監査方法の変化,外部監査の制度的枠組み等について,公認会計士と日経500社との理解を知ることである。それはもとより不正に関わる期待ギャップだけでなく,外部監査の将来像,監査制度についても両グループの理解と期待の同一と差違を抽出することであった。 それとともに研究分担者は,我が国を例にとり,企業の不正経理の発覚を契機として,監査制度や監査技術,監査組織が発展してきたことを詳細に検証している。また監査というものが会計監査の領域から,情報監査へとさらに拡大されてくるにしたがって,監査という概念そのもの,監査の呼称が変化し,当初の不正問題から,拡張されてきていることを分析,抽出している。さらに情報技術の発展と普及によって,ギャップを解消するために監査は継続化,オンデマンド化しなければならないこと,そしてそのための制度的改革の提言を行っている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 長吉 眞一: "継続的監査制度確立の条件"経済学研究. 68. 187-201 (2001)
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[Publications] 長吉 眞一: "組織的監査概念の拡大"経済学研究. 68・6. 81-97 (2002)
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[Publications] 長吉 眞一: "継続的監査制度の確立にむけて"現代監査. 12. 25-33 (2002)
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[Publications] 吉見 宏: "期待ギャップ問題と不正監査の拡大"会計. 162・3. 28-46 (2002)
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[Publications] 吉見 宏: "期待ギャップ問題の展開とその将来"経済学研究. 69・3(未定). (2003)