2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13640415
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中西 正男 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (80222165)
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Keywords | 磁気異常縞模様 / 中生代 / 拡大速度 / skewness parameter / 太平洋プレート |
Research Abstract |
本年度は下記の内容の研究を実施した。 1.地磁気データの取得 昨年度は一般に公開されている地球物理観測データを米国地球物理学データセンター(NGDC, NOAA)から取得した。今年度は、一般に公開されていない地球物理観測データを海外の研究機関(スクリップス海洋研究所、ハワイ大学など)の研究者から取得した。また、NGDCから新たに公開された地球物理観測データも取得した。 2.南部マリアナ海溝付近の磁気異常縞模様の同定 平成14年10月に海洋科学技術センター研究船「かいれい」の研究航海に参加し、南部マリアナ海溝において地球物理観測を実施した。今回の観測結果から南部マリアナ海溝付近で新たに中生代磁気異常縞模様を同定し、南部マリアナ海溝に沈み込む海洋性プレートが太平洋プレートであることを発見した。 3.磁気異常縞模様図の改訂 これまでの中生代磁気異常縞模様の同定結果(Nakanishi et al., 1992 ; Nakanishi et al, 1996 ; Nakanishi, et al., 1998 ; Nakanishi et al, 1999)を編集し、磁気異常縞模様図を改訂した。この結果は、地球惑星科学関連学会の2003年合同大会で公表予定である。 4.拡大速度と歪みの程度のばらつきと相関関係 拡大速度と歪みの程度のばらつき(anomalous skewness)と相関関係を定量的に評価するために、拡大速度が極端に遅いインド洋アデン湾における過去約10万年間の磁気異常縞模様の解析をおこなった。その結果を中生代太平洋の磁気異常縞模様と比較し、歪みの程度のばらつきと拡大速度との間には、正の相関関係があることを明らかにした。しかし、中生代磁気異常縞模様群間では、明瞭な相関関係は認められなかった。
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