2001 Fiscal Year Annual Research Report
球形地球における地震及び火山源によって生じる地殻変動
Project/Area Number |
13640420
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
孫 文科 東京大学, 地震研究所, 助教授 (10323651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 修平 東京大学, 地震研究所, 教授 (30152078)
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Keywords | Dislocation / 球形地球 / 地震断層 / 火山 / 地殻変動 / 変位 / 重力 |
Research Abstract |
本研究によって、球形地球モデルに関する新たなDislocation理論が得られました。従来の半無限体のDislocation理論がよく使われています。その理由は数学的に簡単で使い易いからです。しかしながら、物理的に地球の曲率と成層構造の影響を含みませんので、半無限体理論の有効性はただ震源の近傍に限定されます。半無限体と均質球、そして均質球と成層構造球に対する計算された結果の比べによって、それぞれ曲率と成層構造の影響が定量的に得られました。この影響が非常に大きいことが分かりました。この結果を2000年三宅島活動に応用しまして、Far Field観測された変位によってTensile断層の位置及び大きさを研究しました。一方、孫と大久保の球体Dislocation理論ありますが、数学的に複雑ですので、実際の応用には難しいです。この問題に対して、本研究球は球体地球に関するAsymptotic Dislocation理論を提出しました。この理論が曲率と成層構造の影響を含むので物理的に合理です。同時にこの理論が解析で表されるので数学的にも簡単です。実例に応用するために、2000年7月以来、継続してきた三宅島火山における絶対及び相対重力の観測を継続し、データを収集します。以上の成果を部分的にIAG2001総会で発表しましたが、今現在投稿準備しています。
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