2001 Fiscal Year Annual Research Report
微化石層序に関するグローバルスタンダードの構築-T/J境界-
Project/Area Number |
13640471
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
堀 利栄 愛媛大学, 理学部, 助手 (30263924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 紀毅 東北大学, 大学教育研究センター, 助手 (60312542)
松岡 篤 新潟大学, 理学部, 助教授 (00183947)
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Keywords | 放散虫 / 生層序 / T / J境界 / 国際研究者交流 / ニュージーランド:カナダ |
Research Abstract |
日本国内におけるT/J境界試料と北米フォーナとの比較検討を行い、両地域に共通な放散虫化石種の変化を確認した.従来、北米でHettangianの指標とされていたPantanellium tanuenseは、日本の深海堆積物のセクションでもよい指標となることが判明した.また、T/J境界直後にAstrosphaera sp. A, Astrosphaera sp. Bが特徴的に優勢になることが明らかになった.両種とも未記載種であるがジュラ紀最前期のグローバルな指標として有効なタクサである可能性が高いことが、本研究によって明らかになってきた. また、ニュージーランド中生代の著名な古生物研究者であるJ.A.GRANT-MACKIE博士を平成14年1月21日から2月4日まで招へいし、ニュージーランドにおけるT/J境界の比較検討を行った.その結果、従来未発見だった南半球における深海堆積物中のT/J境界がニュージーランド北島に存在する可能性が高くなった.また、浅海堆積物中のT/J境界の大型化石と微化石層序の詳細が明らかになってきた.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 相田吉昭, 酒井豊三郎, 竹村厚司, 堀利栄: "ニュージーランドの中生代テレーンに残された放散虫記録-南半球高緯度域の古海洋環境の解明をめざして-"古生物学トッピクス. No.2. 1-16 (2001)
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[Publications] 竹村厚司, 相田吉昭, 酒井豊三郎, 堀利栄: "ニュージーランド北島、ワイパパテレーンの放散虫"古生物学トッピクス. No.2. 17-24 (2001)
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[Publications] 堀利栄, J.A.Grant-Mackie: "三畳紀後期Austral型Capnuchosphaera(放散虫)"日本古生物学会第151回例会講演予稿集. 39 (2001)
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[Publications] 松岡篤, L.R.Zamorasu: "フィリピン北パラワン地塊のジュラ紀付加体-日本のジュラ紀付加体の南西延長-"古生物学トッピクス. No.2. 31-38 (2001)
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[Publications] L.R.Zamorasu, A.Matsuoka: "Malampaya Sound Group : a Jurassic-Early Cretaceous accretionary complex in Busuanga Island, North Palawan Block (Philippines)"Journal of Geological Society of Japan. Vol.107no.5. 316-336 (2001)
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[Publications] 鈴木紀毅: "ジュラ紀-白亜紀海洋環境指標としてのVEN値(Vallupus/Eucyrtidiellum Number)の数学的特性"大阪微化石研究会誌特別号. Vol.12. 253-256 (2001)