2003 Fiscal Year Annual Research Report
C3型キラルトリオールを基盤とした不斉認識に関する研究
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13640533
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
安孫子 淳 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教授 (30184203)
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Keywords | ダブルアルドール反応 / ボロンアルドール反応 / デンドリマー / 不斉素子 / キラルトリオール / C3対称 / 分子不斉 / 金属錯体 |
Research Abstract |
キラルイミド、キラルエステルを用いた不斉ダブルアルドール反応により、それぞれメチル、トリル置換基を持つC3型キラルトリオールを大量合成した。 C3型キラルトリオールを母核とした金属錯体は、トリオール部と錯体の配座または配位による螺旋配向性による分子不斉の発現や、錯体自身の触媒機能が期待される。金属錯体合成のために、トリオールの3つの水酸基に対するピリジンユニットの導入を検討した。トリオールは2-、および3-PyCH2Brとは高収率で反応し(NaH, DMF)トリピリジン体を与えた。6-chloromethyl-(6'-methyl)-2,2'-bipyridineはトリオールと定量的に反応したが、5-bromomethyl--2,2'-bipyridineとの反応は、2置換体までの生成の留まった。そこで、間接法として、5-chloromethyl-2-chloropyridineでトリアルキル化し、Suzuki(又はStille)coupling反応により、置換3-pyridylmethyl体、および3-bipyridylmethyl体の合成法を開発した。 金属錯体合成の予備実験を行い、tris(2-pyridylmethyl)体から1:1の、tris(3-pyridylmethyl)体から2:1の銅錯体が生成することが分かった。これらの、触媒反応を検討したが今のところ、めざましい反応性は確認されていない。また、tris(2-bipyridylmethyl)体のRu錯体調製を試みたが現在までのところ、金属錯体は単離されていない。今後はさらに、錯体の調整を検討する。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 安孫子 淳: "カルボン酸エステルのボロンアルドール反応"有機合成化学協会誌. 61. 24-34 (2003)
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[Publications] Abiko, A.: "The Boron-Mediated Aldol Reaction of Carboxylic Esters"Acc.Chem.Research. (印刷中). (2004)