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2002 Fiscal Year Annual Research Report

マーケット・インパクトを考慮した株価変動モデルとその派生証券価格付けへの応用

Research Project

Project/Area Number 13650060
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

岸本 一男  筑波大学, 社会工学系, 教授 (90136127)

Keywordsマーケット・インパクト / オプション価格 / 株価変動モデル / ボラティリティ / 派生価格証券 / 時系列 / VaR / GARCH
Research Abstract

東京証券取引所における日経225採用主要個別銘柄について,Rollのモデルから推定されるマーケット・インパクトを計測し,マーケット・インパクトと相関を持つと考えられる諸量(売買代金等)に回帰してみると,整合的な明瞭な関係が認められた.従って,マクロ的には,Rollのモデルから導かれるマーケット・インパクトは,実際のマーケット・インパクトを説明していると考えられる.この意味で,マーケット・インパクトの存在を考慮した株価変動モデルは,現実の株価変動をより正しく表現していると考えられる.
この事実は,素朴なVaRの計測値の信頼性にも,ある程度の影響を与える.
大阪証券取引所における日経225オプションでのボラティリティの日次系列には,マーケット・インパクトでは説明しきれない極めて強い負の系列相関がある.過去の時系列からGARCH-Mモデルに基づくオプション価格推定を行って仮想取引を行うと,大きな超過収益を上げることが出来る.
これらの結果は,一般論と並んで,マーケット・マイクロストラクチャの研究の必要性を強く示唆している.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 左士〓: "東証個別株式における売買代金とマーケット・インパクトとの関係"多目的データバンク年報. no.78. (2003)

  • [Publications] 岸本一男: "Duvergerの法則を眺める一つの視点"数理科学. no.474. 49-54 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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