2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13650118
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小坂田 宏造 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (50031109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 隆司 金沢大学, 工学部, 教授 (60115996)
大津 雅亮 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (20304032)
塩見 誠規 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 講師 (90263227)
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Keywords | 切削 / 鍛造 / 無潤滑 / ボロン添加鋼 / マグネシウム合金 / 表面被覆工具 / 摩擦係数 |
Research Abstract |
1.ボロン添加鋼の無潤滑切削における摩擦特性 S20CとS20Cにボロンを20,100ppm添加したボロン鋼を超硬合金工具を用いて切削したときの切削温度,工具の逃げ面摩耗,摩擦係数を求めた.切削速度が160m/min以下の時にS20Cに比べてボロン添加鋼の方が切削温度が低くなり,工具摩耗,摩擦係数も小さくなった. 2.ボロン添加鋼の無潤滑鍛造における摩擦特性 超硬合金工具で1.で用いたS20Cおよびボロン添加鋼を平行工具を用いて無潤滑鍛造したときの摩擦係数を調べた.切削加工においてボロン添加鋼で摩擦係数が大幅に減少するのは切削時の工具温度が200℃程度の時であったため,素材,工具および素材と工具両方を200℃に加熱したときの摩擦係数について調べた.素材を室温,工具を200℃に加熱したときにS20Cに比べてボロン添加鋼の方が摩擦係数が小さくなった. 3.無潤滑鍛造における工具温度の摩擦への影響 超硬合金工具を用いて純アルミニウムA1050を無潤滑で単純圧縮する際に,素材を100℃に加熱して工具温度を室温から200℃に変化したときの摩擦係数を調べた.工具温度が室温の場合よりも工具を試験片温度あるいはそれ以上に上げた方が摩擦係数は小さくなった. 4.マグネシウム合金の温間鍛造における表面被覆工具の無潤滑摩擦特性 マグネシウム合金ZK60と表面にTiC+TiCN+TiN, DLC, DLC+TiCをそれぞれコーティングした超硬合金工具の摩擦係数を,平行工具でリング圧縮試験を行って求めた.素材を200-300℃に加熱し,工具を室温又は200℃まで加熱して実験を行った.コーティングなしの超硬合金工具では摩擦係数が0.25-0.35と大きいが,DLCコーティングした超硬合金工具では摩擦係数が0.20-0.25と小さくすることができた.
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