2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13650155
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Research Institution | TOKAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
橋本 巨 東海大学, 工学部, 教授 (40130877)
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Keywords | トライボロジー / トライボ要素 / 最適設計 / 高性能化 / 静特性 / 動特性 / 汎用ソフト / 数値解析技法 |
Research Abstract |
我が国の機械工学・工業は現在100年の歴史を経て第2世紀に入っており,時代が必要とする機械の概念も大きく変化しつつある.その中にあって,これからの機械システムは益々小型・コンパクト化,省エネルギー化,高効率化を指向し,機械要素の一層の改良を通して機械自身の高出力,高速,静粛化を図るとともに,装置全体の小形・微細化,信頼性の強化を目指すものと思われる.機械要素のうちでも特に流体軸受,シール,ダンパー,ピストンリング,磁気記録用ヘッドなどのトライボ要素の高性能化を図ることは上に述べたような機械システムの今後の発展を図る上で極めて重要な技術課題である. 本申請研究では,機械システムの構成要素として必要不可欠なトライボ要素,とりわけ液膜軸受,気体膜軸受,シール・ピストンリング,磁気記録用ヘッド,ウェブとローラのインターフェース部など流体潤滑の原理に立脚した要素の特性解析方法を一般化し,計算アルゴリズムの汎用性を図るとともに最適設計手法を合わせて確立して,最終的にこれらのトライボ要素の基本原理となっている流体潤滑理論の統合化を行い,一般化修正レイノルズ方程式の概念に基づいた汎用性の高い特性解析ソフトの開発を行った.平成14年度はこれを受けてトライボ要素の最適設計を行い,そのうち各種液膜軸受並びに空気軸受については特性実験も行って計算結果と比較・検討し,良好な一致をみた.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 橋本 巨, 他2名: "透気性を異にする搬送ウェブとローラ間の浮上特性と摩擦特性(第1報)"日本機械学会論文集C編. 68・666. 585-592 (2002)
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[Publications] 橋本 巨, 他2名: "透気性を異にする搬送ウェブとローラ間の浮上特性と摩擦特性(第2報)"日本機械学会論文集C編. 68・666. 593-600 (2002)