2001 Fiscal Year Annual Research Report
多数の分散型電源が接続された電力系統の最適運用・計画に関する研究
Project/Area Number |
13650299
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
奈良 宏一 茨城大学, 工学部, 教授 (80113710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 裕樹 茨城大学, 工学部, 助手 (50312773)
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Keywords | 分散型電源 / 系統連系要件 / 配電系統 / 電力系統 / 最適運用 / 最適設備計画 / 分散型電力貯蔵装置 / タブー探索 |
Research Abstract |
近年、燃料電池や太陽光発電が実用の段階に入りつつあり、近い将来、これらの分散型電源が配電系統に多数設備されることが予想される。また、マイクロガスタービンや風力発電あるいは独立系発電事業者(IPP)の電源が、事業規模の分散型電源として、多数、電力系統や配電系統に接続されつつある。これらの電源は、供給力増強、設備増設繰り延べ、供給信頼性向上、配電損失軽減、環境負荷軽減など良い効果が期待できる反面、不用意に運用すれば発電電力の不確定性からくる電力品質の低下や需要端での深刻な電圧上昇など思わぬ欠点を露呈する不安がある。 以上のような背景から、本研究では、多数の分散型電源が接続された電力系統の最適な運用方式と分散型電源が接続されても安定して良質の電力を供給可能な電力系統構成計画手法に関する研究を行う。 本年度は、多数の分散型電源を有する電力系統の運用に関して、 1.多数の分散型電源が接続された系統の、線路損失の観点からみた、最適な運用手法、 2.電圧や潮流分布の観点からみた供給信頼性の評価を取り入れた最適運用手法(信頼性の評価は制約違反量または制約余裕量からなる評価関数で判断し、制約違反量または余裕量は、離散変数を「タブー探索」により取り扱う離散的最適潮流計算によって求める)、 3.電圧安定性の観点からみた最適運用形態を「総需要電圧感度」を評価関数として「タブー探索」を用いて求める手法、 4.事故時に分散型電源を最適に利用するために、「パーティクルスワーム最適化法」を用いて、事故時の分散型電力貯蔵装置の最適な運用方法見出す手法 について研究を行い、11.研究発表に示すような研究成果を得た。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Koichi Nara: "FRIENDS Simulator -Simulation of the Optimal FRIENDS Operation-"Proc. of the IASTED International Conference on Power and Energy Systems. 390-395 (2001)
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[Publications] Koichi Nara: "Revision of Discrete OPF for Calculation of the IEEJ EAST 10 Model System"Proc. of International Conference on Electrical Engineering. Vo.1. 143-147 (2001)
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[Publications] Koichi Nara: "Particle Swarm Optimization for Fault State Power Supply Reliability Enhancement"Proc. of the International Conference on Intelligent System Application to Power Systems. 172-176 (2001)
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[Publications] Hideharu Sugihara: "A Planning Model of Integrated Energy Service Systems for a Specific Area"Proc. of IFAC Conference on Large Scale Systems: Theory & Applications. WeA 1.2. 164-169 (2001)
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[Publications] 赤羽賢一: "ボロノイ図を用いたFRIENDSの最適配置"電気学会電力技術・電力系統技術合同研究会資料. PE-01-115 PSE-01-109. (2001)
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[Publications] 奈良宏一: "FRIENDS事故時運用方法決定におけるPSOの探索の高度化"電気学会電力技術・電力系統技術合同研究会資料. PE-01-122 PSE-01-116. (2001)