2001 Fiscal Year Annual Research Report
相関アルゴリズムを用いた適応型時空間エコーキャンセラの設計
Project/Area Number |
13650420
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
山下 勝己 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (60158152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 海 大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (40336805)
勝山 豊 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (00295726)
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Keywords | エコーキャンセラ / ダブルトーク問題 / 相関アルゴリズム / アレーアンテナ / 到来角推定 / ボルテラ級数 / 高次統計量 / ブラインド同定 |
Research Abstract |
スピーカとマイクの間に音響的フィードバックのあるhand-free移動体電話やテレビ会議システム等では,空間内におけるスピーカから出力された音声信号が,壁等に反射して引き起こされたエコー成分により,通信音声の質が著しく劣化する. 先に研究代表者は共同研究により,ダブルトーク時においても係数更新を実施し得る相関アルゴリズムに基づくエコーキャンセラを開発し,その有効性を計算機シミュレーションで検証した.しかしながら,計算量の低減化およびスピーカの非線形特性の取扱いなど,実際的な問題に付いては言及していなかった. 本研究では,エコーキャンセラの入力信号を格子型フィルタに通し,すなわち,入力信号を後向き予測誤差に線形変換することにより,演算量を大幅に削減することができるアルゴリズムを開発した.また,そのアルゴリズムの有効性を計算機シミュレーションにより明らかにした. 次に,アレーアンテナを用いた到来角推定アルゴリズムを提案することにより,マルチパスを各パス毎に分離するために必要となるアルゴリズムを開発した.このことにより,部屋のインパルス応答の長さが,並列した短いインパルス応答の長さになることから,計算量の削減が可能となった. 更に,スピーカによる非線形性を考慮するため,未知システムのインパルス応答をボルテラ級数で展開した非線形特性と仮定しフィルタ構築を行い,より実際的なモデルにも対応できるエコーキャンセラを設計した.また,観測信号からのみ非線形システムを同定できるようにするため,高次統計量を用いたブラインド同定法を開発し,その手法の有効性を計算機シミュレーションにより明らかにした.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 山下勝己, 島袋敦, M.R.Asharif: "直交ECLMSアルゴリズムを用いたエコーキャンセラーの設計"電気学会論文誌C. 121-C・11. 1734-1739 (2001)
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[Publications] H.Lin, K.Yamashita: "Blind Equalization Using Parallel Bayesian Decision Feedback Equalizer"Mathematics and Computers in Simulation. 56・3. 247-257 (2001)
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[Publications] 安里肇, 宮城隼夫, 山下勝己: "ECLMSアルゴリズムを用いたARCH誤差項を有する非線形時系列の推定法"電気学会論文誌C. 121-C・6. 1041-1048 (2001)
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[Publications] 宮城隼夫, 范一平, 山下勝己: "合成演算子を用いたファジィ関係式の解法"電気学会論文誌C. 121-C・4. 756-761 (2001)
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[Publications] K.Watanabe, YW.Chen, K.Yamashita: "Blind Nonlinear Channel Identification Using 4th-order Cumulant Constraint"Proc. of Int. Conf. on Knowledge-Based Intelligent Information Eng. Syst., Osaka. 1258-1262 (2001)
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[Publications] K.Watanabe, K.Yamashita: "A Spartially and Temporary RBF Equalizer Using Adaptive Array Antenna"Proc. of Int. Conf. on Knowledge-Based Intelligent Information Eng. Syst., Osaka. 1253-1257 (2001)