2003 Fiscal Year Annual Research Report
キャンパスネットワークの情報コンテンツ保護と著作権制御に関する研究
Project/Area Number |
13650437
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
木下 宏揚 神奈川大学, 工学部, 教授 (70202041)
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Keywords | 情報セキュリティ / キャンパスネットワーク / 電子透かし / 著作権 / ファイアォール |
Research Abstract |
1.IPv6ベースの匿名通信の実現 キャンパスネットワーク内でのプライバシー保護を必要とする通信のためにIPv6上で送信者と受信者のIPアドレスおよび通信の経路を秘密にする匿名通信方式の開発と実装を行った。特にサーバのクライアントに対する匿名性、および双方向の匿名性について実装を行った。ネットワーク内ではRFC3041に基づく通信を行いルータ間ではマルチキャストによる通信を用いて匿名性を実現した。また、この匿名通信路を前提とした電子マネーシステムの提案を行った。 2.パケットフィルタリングの最適化手法の開発 ファイアウォールにおけるパケットフィルタリングにおいては複雑なルールの記述を効率の効率化が不可欠となるため以下のような項目の最適化を行った。遺伝的アルゴリズムを用い、ルールの平均マッチング回数が最小になるような最適化とルールの冗長性を排除しルール数が最小になるような最適化を行った。さらに分散ファイアウォールにおいて複数のファイアウォール間でマッチング回数あるいはルール数が最小になるような最適化を行った。 3.埋め込みビット量と視覚的劣化を考慮した電子透かし 著作権制御の手法として、署名情報を画像の低周波成分から高周波成分まで分散させることによって,主に低周波成分の変化による画像の視覚的劣化を抑制するために、ペクトラム拡散を用い,埋め込みビットを十分に確保した手法を提案した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] KINOSHITA Hirotsugu, MOCHIZUKI Hideto, MORIZUMI Tetsuya: "Anonymous communication on IPv6 using RFC3041"3rd IASTED International Conference WIRESS AND OPTICAL COMMUNICATIONS. WOC2003. 314-319 (2003)
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[Publications] KINOSHITA Hirotsugu, MOCHIZUKI Hideto, MORIZUMI Tetsuya: "An Electronic Money System based on Distributed Database"The 7th World Multiconference on Systemics, Cybernetics and Informatics. SC12003-VI. 333-338 (2003)
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[Publications] 牛頭靖幸, 木下宏揚: "IDSの効率的な構成"信学技報. SITE2003. (2003)
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[Publications] 木下宏揚: "高等教育機関における情報セキュリティの現状と予防策〜大学におけるセキュリティ対策の現状"電子情報通信学会ソサエティ大会. PA-2-2. (2003)
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[Publications] 稲積泰宏, 木下宏揚: "電子透かしによる画質劣化の一考察"画像符号化シンポジウム. PCSJ2003. 95-96 (2003)
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[Publications] 沖原健一, 稲積泰宏, 木下宏揚: "埋め込みビット量と視覚的劣化を考慮した電子透かし"電子情報通信学会総合大会. D-11-4. (2004)