2001 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート打継ぎ部のせん断及び水中付着性能の試験方法の提案と数値解析による検証
Project/Area Number |
13650505
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
六郷 恵哲 岐阜大学, 工学部, 教授 (40127155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国枝 稔 岐阜大学, 工学部, 助手 (60303509)
鎌田 敏郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10224651)
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Keywords | コンクリート / 打継ぎ / せん断 / 付着 / 試験方法 |
Research Abstract |
(1)せん断力下の付着破壊性状と付着性能試験方法に関する検討 コンクリートの打縦ぎ部の表面処理程度がせん断付着性状に与える影響を簡易的に評価するための試験方法について検討した.中央に打継ぎ部を有する角柱供試体(100×100×400mm)に,軸圧縮力を与えることにより,打継ぎ面に圧縮直応力とせん断応力とを作用させる一軸圧縮試験を行った.打縦ぎ面の表面処理程度(洗い出し深さ0〜4mm)および傾斜角度(45〜60度)を変化させた. その結果,表面処理程度がせん断付着性状に与える影響について評価するには,打継ぎ部の傾斜角度を60度とし,最大荷重,荷重変位曲線ならびに破壊に要したエネルギー(荷重変位曲線下の面積)を用いる方法が有効であることを明らかにした. 表面処理程度が異なる場合のひび割れの発生位置や破壊特性について検討するうえで,AE(Acoustic Emission)を用いた位置標定ならびにパラメータ解析が有効なことを明らかにした. (2)打継ぎ面の微小欠陥が付着性状に及ぼす影響に関する検討 コンクリートの打継ぎ面における空気だまり等の欠陥が付着性状に及ぼす影響について検討した.超音波法による評価,切断面の観察ならびに曲げ試験による評価を行った. その結果,打継ぎ面の凹凸の程度が大きいほど空気だまり等の欠陥が多く生じやすいことを明らかにした.型枠による大きな凹凸の上に,遅延剤を用いた洗い出しによる小さな凹凸を設けることにより,曲げ強度の80%程度の大きな曲げ付着強度が得られることを明らかにした.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 林承燦: "コンクリート打継ぎ部のせん断付着性状の評価に関する研究"土木学会論文集. No.690V-53. 35-43 (2001)
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[Publications] K. ROKUGO: "Evaluation of Fracture Behavior of Concrete Joints under Shear Force"Fracture Mechanics of Concrete Structures. Vol.1. 417-421 (2001)
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[Publications] 国枝 稔: "コンクリート打継ぎ面のせん断付着実験"コンクリートの破壊特性の試験方法に関する調査研究委員会報告書(JCI). 202-207 (2001)
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[Publications] 林承燦: "打継ぎ面に生じた微小欠陥が打継ぎ部の付着性状に及ぼす影響"コンクリート工学年次論文集. Vol.23No.2. 1207-1212 (2001)