2002 Fiscal Year Annual Research Report
名古屋市域通勤者を対象とした集中豪雨時の交通行動と自動車経路選択行動の分析
Project/Area Number |
13650583
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (90229013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 寛 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (20024242)
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Keywords | 交通行動 / 集中豪雨 / アンケート調査 / 交通渋滞 |
Research Abstract |
本研究の研究実績の概要は以下のようである。 1)4度にわたるアンケート調査の実施と調査データの集計と分析 アンケートは集中豪雨直後に既に実施したが、交通情報等のデータの追加や広域的交通状況の把握を目的として新たにアンケートを実施した。アンケートデータの一次集計については、帰宅出発時刻や到着時刻、公共交通利用状況、交通情報の利用状況、渋滞状況等が明らかとなった。ここでは自動車交通だけでなく公共交通利用の方も所要時間が普段の2倍から3倍以上になっており、集中豪雨の影響が名古屋市域全域の交通網に及んだことが分かった.走行経路記入部分については当初予定では迂回経路と所要時間を分析することとした。迂回経路についてはかなり大きく迂回したり、あちこちにある冠水通行止め区間を避けて曲がりくねりながら走行するケースや冠水の渋滞に会い、前にも後ろにも進むことができず、3時間以上に渡って立ち往生をしているケースなど様々なケースが確認された。走行所要時間については、特に豪雨直後の18時、19時台に出発したドライバーの渋滞所要時間が著しく長くなっていること、豪雨が50mm以下となった10時以降では徐々に渋滞が解消されてきたこと、しかしながら、浸水被害地域へ向かったドライバーは、10時以降でも所要時間が5時間を超えるものも少なくなく、さらにひどい渋滞に巻き込まれていたこと等が明らかとなった。また、当初の目的とはしていなかったが、地理情報システムに走行断念地点を入力することによって、ビジュアルに、走行断念地点マップを作成することができた。また、走行体験者の意識調査を行い、交通対策の検討を行った。 2)交通状況再現モデルの開発と解析 集中豪雨時の交通状況再現では、得られた経路データを地図上に走行速度別に再現して、時間帯別の走行状態をビジュアルに再現する事ができた。また本研究室で開発している交通量予測モデルをより精度向上させてきたこと、また、適用の準備としての断念地点データや、冠水地点データのモデルの道路ネットワーク上への特定化とその通行止め、車線制限等の処置などのデータ整備を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 三田村純, 藤田素弘, 松井寛, 堀口悟: "集中豪雨時の交通行動に関する調査研究"第24回土木計画学研究発表会講演集. VOL.24(CD-ROM). No.416 (2001)
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[Publications] 三田村純, 藤田素弘, 松井寛: "集中豪雨時における都市周辺道路交通状況の調査分析"平成12年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集. 331-332 (2001)
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[Publications] 藤田素弘, 雲林院康宏, 松井 寛: "高速道路を考慮した時間帯別均衡配分モデルの拡張に関する研究"土木計画学研究・論文集. Vol.18,No.3. 563-572 (2001)
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[Publications] 伊藤大介, 藤田素弘, 松井寛, 三田村純: "集中豪雨時の広域的交通状況に関する調査研究"平成13年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集. 455-456 (2003)