2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13650599
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
浮田 正夫 山口大学, 工学部, 教授 (60035061)
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Keywords | 静脈物流 / 燃料消費 / 分別収集 / 容器包装リサイクル / 収集効率 |
Research Abstract |
これまで使用していた分別収集過程に係る燃料消費(1)の式は、距離(km)、重量(kg)の関数として、以下のように表される。 燃料消費量=a×行き距離×(車両重量+乗員体重)^c+b×収集距離×(車両重量+乗員体重+ごみ重量/2)^c+a×帰り距離×(車両重量+乗員体重+ごみ重量)^c 式1 燃料消費指数cは0.52を使用していたが、物理学的には1である方が合理的であると考えられたので、上式においてcを1とした場合と0.52とした場合の比較を行った。また、行き距離、収集距離、帰り距離を別々に分けることは日常的には面倒なので、c=1とした上で、簡便式として式2を考え、その適用性について検討した。 燃料消費量=a×全走行距離×(車両重量+乗員体重十ゴミ重量/2)+d×ゴミ重量 使用したデータは小野田市、宇部市のものであり、今回その他プラスチヅク容器包装については新たに調査を行った。平常業務において、給油から給油の間で1台の収集車は複数の種類のごみを集める。1月分の収集車運行台帳の記録を利用し、得られた簡便式の精度の検証を行った。結果として、 (1)cは1でも0.52でも適合性はやや前者が勝ったので、以後c=1として検討を進めた。 (2)この場合aは平均的にO.042であった。式1にてこれを固定した場合bはごみの種類により0.055〜0.11であった。(3)また同様に式2を用いると、dは0.4〜9であった。 (4)dと1回あたりのごみ収集重量の間には反比例的な関係がみられた。 (5)平成13年4月、10月の宇部市の「車輌運行日報」から1ヶ月の燃料消費量について検証を行った結果、有意な相関が得られ、式2は充分に利用できることがわかった。 長距離輸送におけるc値の確認は聞き取りを色々試みたものの、次年度に課題を残した。
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[Publications] 城田久岳, 庸穎, 浮田正夫, 関根雅彦: "ごみ分別収集におけるエネルギー消費と効率に関する研究"工木学会論文集. No.6851 VII-20. 41-48 (2001)
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[Publications] 浮田正夫: "環境ビジネスの動向と循環型社会構築の課題"ハイテクインフォメーション. (掲載決定).
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[Publications] 井村秀文編著, 浮田正夫: "建設のLCA,リサイクルシステムの評価-プラスチック廃棄物を中心として"オーム社. 20 (2001)